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□騒がしい隣人
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「ねーねーサブちん、遊ぼーよー」
「ええい騒がしい、今仕事中だというのが分からんのか!」
「サブちん怖ーい」
サブちんと呼ばれている獅子の頭を持つ男、サブナックは今仕事中でピリピリしていた。
そこに野鳩の魔神、シャックスが邪魔しに来たらしい。
「頼むから仕事をさせろ!
終わったら遊んでやるから!」
「フッ…しょうがないなぁ…」
「他の所を当たってくれないか。気が散る」
「…ハイハイ」
〜episode.U
騒がしい隣人〜
「…ということなんだ、最近サブちんが冷たくってさー」
「それ…死んでいるんじゃ…」
「いやそういう意味じゃなくて」
シャックスの話を聞いているのはブエル。
彼は見てくれこそ不気味だが、
魔神達の良き相談者として話を聞いてくれる珍しいタイプの魔神だった。
「…それなら、彼に労いの気持ちを込めてサプライズプレゼントを贈ったらどうです?」
「あー、なるほどー」
「彼のことですから武器を贈れば喜んで下さいますよ」
「分かった、ありがとう!」
「あくまでサプライズとして贈るんですから本人にバレてはいけませ…っていないし」
ブエルがその言葉を言い終わる前に、シャックスはもう姿を消していた。