短編
□冬の食べ過ぎ注意
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学校からの帰り道。
友達になったばかりの紅覇くんと一緒に帰っている。
ずっと見ていたいほど可愛いんだけど・・・。
紅覇くんは隣のクラスなんだけど、帰る方向が一緒だから毎日こうして登下校をしている。
周りには彼氏?なんて言われることも。
「うげ。何にやにやしてんのさ。気持ちわるーい!」
『は・・・』
私がにやにやしてる?
馬鹿な。
・・・本当だ。顔を触ると確かに口角が上がっていた。
いや、これは寒くて自然と口角が上がってしまっただけだ。
だって、今日雪降ってるし。
そうだ。こんな寒い日には温かいものを食べたい。
鍋とか・・・肉まん・・・
「よだれよだれ・・・汚いなあ・・・」
『紅覇くん、コンビニ寄ってもいいかな?』
「うん、別にいいよ」
・
すっごくあったまる・・・これこそ冬の醍醐味だよねぇ・・・。
「ねぇ、デブ」
『!?』
「そんなものばっか食べてるから太ってるんでしょ?デブ」
またデブって言った!!!
し、仕方ないじゃん!
冬に体を暖めるためには温かいものを食べないと暖まらないじゃん!!!
『!!違うもん!私デブじゃないもん!紅覇くんより体重軽いし標準より軽いもん!』
「ふーん。じゃあこの肉はなにかなあ?」
すると、紅覇くんは真顔で私の尻の肉をつまんできた。
痛い痛い。
え、いや、紅覇くん。これはセクハラって言うんじゃないのかな!!?
『い゛たっ!』
「なにぃ?品がないよねえ。僕太ってる子嫌いだよぉ?」
『あっぁっやーーーーー!セクハラ!セクハラ!!離せっ!』
紅明「お前ら帰り道までイチャイチャすんなよ。うっとおしい」
終わり\(^O^)/