ショート・ストーリー

□ショート・ストーリー
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思い出す (木日)

初めて会った時はとにかく気に入らなかった。諦めていたバスケを誘ってきて、いくら断っても食い下がることのないあいつが。
そして、高1の夏のこと。
高2でのあいつの復帰。そのままウィンターカップまでの怒涛のような日々。
本当に、濃い日々で。
そんな日々の側には必ずあいつがいた。
そんなことを思い出して、俺は。

「早く、帰ってこいよ・・・」

遠い大陸に渡ったあいつに俺はそう言った。



015/08/21
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