ショート・ストーリー
□ショート・ストーリー
19ページ/113ページ
見つめる(青今)
※未来捏造、ウィンターカップ
ウィンターカップ優勝は桐皇が収めた。それは去年自分たちが叶わなかったもので。何よりも手に入れたいと思っていたものだった。
悔しそうに俯く相手校。それは宿敵とも言ってもいいぐらいの相手だった。なにせ、去年は彼らに負けたのだから。彼らに勝つこともまた、桐皇にとっての目標でもあったのだから。
去年まででは考えられないほどに、勝利に嬉しそうに笑う彼。
最後の逆転の点は彼が入れたものだ。ブザービーターで入れた点なのだから喜びはまた一押しだろう。
それを見て、思う。やっぱり自分の見立てに間違いはなかったのだと。
「やっぱり、最強は青峰や」
015/10/1