華麗なる腐女子日記

□四日目
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ハロー皆さん。朝の練習で早速輸血パック一箱分使っちゃった小野原悠伽です。朝練の表記?私が悶え死にそうになったてことだけでいいと思うんだ。

「てことで昼飯だぜ!!」

凉伽さんが作ってくれた昼食はめちゃくちゃ美味しそうだ。プロ並みじゃね?

「赤司、主将の仕事疲れただろ。これ食って疲れを癒せ」

「千尋、珍しく気遣ってくれたかと思えばご飯を押し付けるな」

「遠慮するなって」

「さーて、遺書遺書」

前もって用意しておいた遺書を取りだした。ちゃんと本格的だぜ?

「待て、早まるな!!」

真ちゃんがひき止めようとしてくれるけど無理だよ。だって目の前で食事を食べさせている黛さんがいるんだもの。(赤司に無理やりご飯を押し込んでいるだけなのだよ by緑間)

「我が人生、一生の悔いなし!!」

「あ、あそこで黒子が火神にあーんしてる」

「死してなお見続ける!!」

遺書を破り捨て私は黒子君たちのところに行こうとした。が、なぜか和葉ちゃんに止められた。

「和葉ちゃん?」

「ここを通りたくば私を倒してから行け!!」

「なにゆえ!!」

「和葉、最近ヒーローものにハマっててさー」

和ちゃんの言葉ですべてを察せた私はすごい。
つまりあれだ。ヒーローものにハマっててヒーローの悪役に成りきってるんだ。なぜ悪役かはわからないけど。

「バァン!」

「ガハッ」

撃つ真似をすると和葉ちゃんは嬉しそうに倒れた。ノリに合わせるのが一番の解決策だ。

「私のために死になさい」

「これはノリじゃない!ガチだ!!」

真理ちゃんまじ怖い。恐怖で足がすくみました。真ちゃんが呼んでくれたおかげで殺されずにすんだけど。
真ちゃんまじ神や。お汁粉奢ろう。
そして、黒子君たちのところまで全力で走っていると桃源郷が見えた。
涼伽さんから隠れるように黄瀬君の後ろに張り付いていた笠松さんが見えたのだ。顔を真っ赤にしている笠松。黄瀬君の服の裾を掴んでいる。涼伽さんはそれを悪魔のような笑みで見つめているが私はそれどころじゃない。

「あ、は…がはっ!!」

吐血と鼻血二つの血が花のように舞った。

「小野原ー!?」

村先輩の声。

「ちょっ、大丈夫かいな」

「今の衝撃シーン撮ってインターネットで投稿したらどうなるかな」

「千尋…やめてあげろ…」

なんか不吉な言葉を境に私の意識は途絶えた。



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