華麗なる腐女子日記

□八日目
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おはよう皆さん。吊るされた状態で寝たため身体中…特に両手首が痛いです。朝食の時間にようやく解放されたけど、谷先生の様子からして吊るしてたの絶対忘れてたと思います。

「黛さん、なんかやつれてない?」

「ん?確かに…」

朝食では甲斐甲斐しく真ちゃんの世話をやく和ちゃんをひたすらカメラにおさめつつ、私は聞いた。私たちよりも少し離れた場所で少しやつれた黛さんがご飯を食べていた。

「ああ…昨夜征ちゃんに悪戯しようとしているのがバレてね。お仕置きされてたみたいよ」

「あっかしー!!」

「怜央!!」

「させないわよ!」

赤司に飛び付こうとしたら実渕さんが私を掴んで止めた。なんてこったい。だけど、まだ甘い!!

「え?貴女は…」

「和葉だよ!」

忍法、変わり身の術!ニンニン。

「お仕置きってなに!?それを詳しく聞かせて!!」

赤司君の両手を握りしめ私は聞いた。だってお仕置きって…ピーーやズキューン!やピーピーー!とかあるんじゃないかな!?(放送禁止用語の為、規制しましたby高尾)

「いや…あの…」

「大丈夫、妄想するだけだから…」

「こら、悠伽ちゃん」

コツンと頭を優しく叩かれた。振り返ると困ったようにほほ笑む凉伽さんが。

「征君が困ってるわ。それに今は食事時だし…落ち着きましょう?」

「ごめんなさい!!」

聖女のような、聖母のような慈愛に満ちたほほ笑みで諭されたら誰も逆らえないと思うんだ。しかもそれが少し悲しそうな表情だったらなおさら。こう…良心が痛むよね。

「凉姉!この子達可愛い!!」

そんな凉伽さんとは真逆に涼伽さんはなぜか海常の皆さんを侍らせていた。まじパネェ。

「まじやめてくれません!?」

「堅いこと言うなよ、涼太」

「堅くねぇよ!!」

「涼伽、涼太止めなさい。大君も先輩に迷惑かけないの。テツ君もたくさん食べたいと。あっ君も野菜食べなさい。真君、朝からお汁粉は感心しないわ」

大君は青峰君、テツ君は黒子君、あっ君は紫原君、真君は真ちゃんだ。ちなみに征君は赤司君。

「「はい」」

言われたみんなは文句言わずに頷いた。青峰君は今吉さんに押し付けようとした嫌いなものを食べるし(顔が青ざめていたのは今吉さんの笑顔が怖かったからだろう)みんなも言われた事をちゃんとしている。
これが、聖女の力というものか…っ。

「私もああなりたいな」

「「「いや、無理だろ」」」

先輩達は揃って私に一瞥せず言った。

「身の程を知らずに言うとは…滑稽を通り越して哀れに思います」

真理ちゃんの言葉は相変わらず心に突き刺さりました。

「そんなことないもん!!私だって…」

「宝石とゴミぐらい違いがあんのになれるわけねーだろ。リサイクルすんぞ」

「宮先輩酷い!!嬉しい!!火照っちゃう!!」

「おう。感謝し、敬えよ。一生俺に恩を感じろ」

「感じる感じる!!」

「え、感じるの!?」

たまたま近くを通った日向さんが驚きの声をあげた。
なぜだろうか。



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