華麗なる腐女子日記

□十一日目
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こんにちは皆さん。服が真っ赤に染まって、血も大量に失って慌てた小野原悠伽です。
昼からはレクリエーション。内容はドロケーだそうです。森の中でやるためちょうどいいトレーニングになる、とのことでそうなったのです。ちなみに、警察側は海常、秀徳。泥棒側は誠凛、桐皇、陽泉、洛山です。泥棒側がチートや。

「では、白銀監督の合図と共に始めます。ちなみに終了時に10人以上残っていたら泥棒側の勝ち、10人以下の場合は警察側の勝ちです。勝った方には賞品があります」

「薄い本か!!」

「なわけねーだろ」

ちょっとボケただけなのに容赦なく叩かれました。じんじん痛む頭に手をあて、恍惚した表情を浮かべていたら真理ちゃんに岩塩を投げられた、解せぬ。

「よっしゃー!頑張りますか!!」

「やったるぜよ!!」

「体鈍ってなければいいけど」

上から私、和葉ちゃん、涼伽さんだ。本当は選手でもなくお手伝いの私達は参加しなくてもいいんだけど参加する。これに乗じてムフフ…な展開があるかも知れないからだ。

「これ、何?」

「首輪とリード」

なんと準備体操をしていたら和ちゃんに首輪をつけられました。ご丁寧にリード付き。リードはキラキラした目をした宮先輩が持っている。

「暴走したら大変だろ?」

「失礼な!!ただムフフ的な展開が来たら、レクそっちのけでそれをカメラで連写するだけさ!!」

「木村、ハーネスつけよう。手伝ってくれ」

「了解。こんな感じのでいいか?大坪」

首輪からハーネスにグレードアップしました。解せぬ。

「真理、お前もやるのか?」

「ええ。どさくさに紛れて邪魔者を排除できますから」

「そうか。怪我するなよ」

「待って!!私よりも拘束しなきゃいけない子が一人いるよ!?気づいて!!」

「何言ってんだ?お前。お前以上に拘束しなきゃいけない奴はいねーよ」

宮先輩の真面目な顔が本心から言っていると裏付けられた。

「火神君、もしもの時は守ってくださいね」

「しゃーねーな」

「水戸部は俺が守ってあげるよ!!」

「………」

「え、水戸部も俺を守ってくれんの?ありがとう!!」

何あの集団。火神君に守って、と裾を引っ張りながら言う黒子君にドヤ顔で守る宣言する小金井さんの頭を撫でる水戸部さん。マイナスイオンが半端ないです。

「小野原、本気出せよ」

「え〜、ムフフ的な展開があったらそっち優先しますよ?」

「本気出したらお前が俺達をモデルに書いた小説の台詞を朗読してやる」

「唸れ!私の細胞よ!!」

宮先輩の言葉。それは私のリミッターを解除するのに十分だった。
腐の力が、腐の道を極めている私に力を貸してくれる。

「今宵は血祭りじゃー!!」

「おい、宮地。小野原のやつ変なスイッチ入ったぞ」

「………すまん」

こうしてドロケーが始まった。



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