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□Xmas Song
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ピリリリリーーーーふいに僕の携帯電話が音をたてた。
「はい、もしもし」
鳴ったのは私用の携帯。仕事柄、携帯電話は仕事用と私用にわけて使っている。
『やっほーいーたん。久しぶりだなー』
「…なんだ、お前か」
『何だとはまた結構な対応だな』
そう言いつつも彼は笑う。
「…で?何?」
『あのさ、いーたん。今日って空いてるか?』
「…別に空いてるけど。」
先日まで結構な仕事に駆り出されてはいたけれど。それも片付き、昨日からのんびりと過ごしている。
『じゃあさ、今日一日俺と過ごさねぇ?』
「……」
『いーたん?』
今日という日は何の日であっただろうか。
しばし黙考するがわからなかった。…まぁ、いいか。予定が無い事に変わりはない。
「…いいよ」
『よっしゃ。じゃあー…、一時間後くらいに行くわ』
「了解。それじゃあまた後で。」
そう言って電話を切る。
ふとカレンダーを見やり、やっと気づく。
「…うわ」
今日はクリスマスイブ。
…忙しい日になりそうだ。
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