Buche de Noel(main)
□共有と共感と
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「おじゃましまーす!」
「へぇ。シャドウの部屋って質素なんだね」
「全員そろったし、ちょっとオーブン見てくるなー」
「うわ!うまそう」
「これはすごいね」
既に並べていた料理にシルバーとメフィレスが感心している。僕が自分の席につくと、シルバーは慌てて後に続いた。メフィレスは何か怪しい動きをしていたので思いきり頭を殴っておく。
「できたぜ…って、何だよこの空気」
「お、俺みんなで食事とか初めてだし…」
「シルバーは分かる。メフィレス、お前また何かしたな?」
「詮索を少し」
オーブンで焼かれていたのはスペアリブだったようだ。豚肉であろう脂身、こんがりと焼かれた肉に絡むソースが美味しそうである。
「ソニック、これ何だ?!」
「スペアリブだよ。骨付きだから食べるとき気を付けてな」
「食べていいかい?」
「ああ」
また見たことのない料理ばかりだ。独り暮らし長いから、そう言った青のレパートリーに驚いたのはいつだったか。味も中々のもので、エミーが自慢気に話していたのを思い出す。また料理の幅が広がったらしい。