Buche de Noel(main)

□同族嫌悪
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動きが止まると、別の影が現れた。闇が見えない。どうやら、心を持っていない物のようだ。

「可笑しいのう。ソニック達が変な事を言っていたのは確かなのじゃが…」
「それ、ボクの事かい?」
「そうそ…ん?ボックン、何か言ったか?」
「え、ええエッグマン様、後ろ!」
「だっ誰じゃ、お主は?!」

影からひょっこり顔を出せば、飛び退いたエッグマンを見て驚いた。あの体型でジャンプするとは…。

「貴様、失礼なことを考えとるじゃろ!」
「なかなか鋭いね」
「そんな間近で腹を見つめられればわかるわい!」

おっと、ボクとしたことが。とりあえず距離を取り直す。

「ボクはメフィレス。キミが噂のDr.エッグマンかい?」
「そうじゃ!IQ300の頭脳を持つ天才科学者とはワシのこと!」
「エッグマン様かっこいいじょ!」
「ホーッホッホッホ!」

間違いないらしい。じゃあ彼が、ボクを生み出した張本人ということか。

「ボクを探しているようだったけど」
「うむ。あの憎たらしい針鼠めが、メフィレスがどうのと言っておったのでな」
「だから変装して調査しに街にいってたんだじょ!」
「それを言っちゃあダメでしょうよ…」
「あ!い、今の言葉は忘れろよな!」
「ボックン、お前はもう黙って奥の部屋にでも行っとりなさい」
「…はいだじょ」

機械なのに涙を流しながら、ドアの向こうに姿を消す。それを見送ったエッグマンは話を切り出した。
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