〜Do you know...?〜

□5.5
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「ねぇねぇ!ちーちゃん!今日どーだった?!高尾に襲われたりしなかった!?」



受話器の向こうから聞こえる声はもちろんほの。



今日の帰りのことが気になったらしく、わざわざ電話をかけてきた。


『あるわけねぇだろ!』

「ちぇっ!つまんないのー」

『つまるつまんないの問題じゃねーし!!』



『だいたい!高尾と俺を接触させるように仕組みやがって…!』

「仕組むなんて人聞き悪いな〜」

絶対ぇコイツ電話越しでニヤニヤしてんな…!ムカつく…!!

「それにちーちゃんだって高尾といっぱい話せて嬉しかったでしょ?」

『そりゃ、もちろん高尾カッコいいし憧れてた人が目の前にいるとかめっちゃテンション上がったし超嬉しい!!…ってそういうことを言いたいんじゃなくてだな!』

「ッチ!誤魔化されなかったか…」

『舌打ちすんなし!』




『てか、マジほのふざけんなよ…俺本当高尾に殺されると思ったからな?!』

「萌えで?」



『おう!全てにおいてあざといんだよ高尾は…!声たっつんvoiceだし!めっちゃ紳士的…!さすがHSK…!マジ心臓壊れそうだったし…!』

「にゃはは!ちーちゃんが照れてる〜珍しい〜」

『うっさい!!』

『そういうお前はどうだったんだよ!』

「え、ウチ?」

『だいっっっっっ好きな真ちゃんと帰ったんだろ?なんか少しはあっただろ。』

「もっちろん!あんね、真ちゃんがバスケしてるとこ見れた!!」

『マジか!!』

「かっこよすぎて危うく襲っちゃうとこだったよ〜」

『自重しろし』

言っていることはちょっとアレだが、心から嬉しそうに話すほのに自然と笑みが溢れる。


「千歳ー!」

もっと話したいことが山ほどあったが話を遮るように母さんの声が聞こえてきた。

『なんか、母さん呼んでるから電話切るわ。』

「あいよー。じゃ、また明日ね!おやすみー」

『おう、おやすみ!じゃあな。』


「千歳ー?」

『今行くー!』
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