ライオンとネコ
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ぱちり
「あ?やっと起きたか」
目を開くと、金色に輝く獅子が見えた。
ぼーっとする頭を起こそうとするが、ゆらゆら揺れる感覚が気持ちよくて何も考えられない。
また目を閉じそうなのに気付いたのか、溜息が聞こえ背中をリズミカルに叩かれる。
そういえば、この人は誰だろう。
見た事がある気がするけど、誰だったかな。
けど、安心するから、まぁ、いいか…
「……ぐっすり眠りやがってさぁ、まったく…」
安らかな寝息に、また一段と大きな溜息が重なるのであった。
*