Treasure

□グレリジ日常(小説)
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☆猫拾った☆


ある日、道に捨てられている猫を見つけた


「見て見てチャールズ!」


リジーが目を輝かせて猫を抱き上げた


「捨て猫?」


「可愛いー! ね、チャールズ! この子拾ってあげましょ?」


「えぇー 子猫って世話するの大変なんだよ?
夜中でも三時間おきに起きてミルクあげなきゃいけないし…」


「詳しいのね」


「…………」


「じゃあ、拾って帰りましょ!」


「あれ? ボクの話聞いてた?」


「そんな話聞いたら余計にほっとけないわ」


「別に今日拾わなくても…
明日になったら別の人が拾うかもしれないし…」


とグレイは言うが、リジーは聞いていない、猫と戯れている


「本当可愛いわー ぷにぷにしてるぅ〜」


「…………」


いや、大人げないよ、ボクが猫相手に嫉妬するなんて……
いつかのクソガキと違って動物なんだから……
そうだ、関係ないことを考えよう、
今日の晩ご飯何作って貰おうかな……


グレイが悶々と考えているとリジーが声を上げた


「チャールズってば!」


「え? 何?」


「だから、(この子)どうする?」


「ハンバーグにしようよ」←夕飯


勿論リジーには違う風に捉える


「何言ってるの!!? この子にゃんバーグにする気!!?」


「え? 何の話?」


「だからこの子よ!」


「あぁ、猫?」


「他に何があるの!?」


「いや、ちょっと聞いてなくて…
はぁ、良いよ… 使用人に面倒見て貰えば良いし」


「ありがとう、チャールズ! じゃあお出掛けはまたにしてミルクとか買いに行きましょう?」


「えぇ!?」


猫の為なんかにデートを棒に振れるか!
と言うのがグレイの心情だった


「だめ?」


リジーが眉を下げて言うとグレイはうっ、となる


「はぁ… じゃあ二倍で穴埋めしてよ」


「わかったわ! 待っててね、今ごはん買いに行くからね〜」


リジーが子猫にそう言って笑顔を輝かせると
対照的にグレイのオーラが黒く染まっていく


いや、落ち着け…
猫に何かしたらボクが嫌われる…
たかだか猫だよ…


グレイは何とか平常心を保って大きく深呼吸をする


すると猫の鳴き声が聞こえてきた


にゃー


ちゅ、と猫『が』リジーにキスをした


ブチッ ←何かが切れた


スルッと腰の剣を抜くと猫に斬りかかる


「ミンチにしてやるーー!!!」


「えっ!? ちょっとチャールズ!!?」





その夜


「ねぇ、フィップス どれくらい玉葱食べさせたら猫って死ぬんだっけ?」


「……は?」


※本当に死ぬので絶対与えないで下さい
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