リクエスト

□Seacret Love
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    「Seacret Love」

     ※グレイ視点。


「ねぇ、リジー、今日はどこに行く?」

「うーん、そうね、せっかくだからずっと見たかったお芝居が見たいわ!」


「分かった。行こうか」

「うん!」

―本当に久しぶりの休みがとれて、ボクとリジーは街に一緒に出かけた。

「それにしてもすごい人ね・・・」

「人混み、ダメだっけ?」

「そんなことないけど・・・」

「顔色がすぐれないね・・・」

「え・・・」

ボクはリジーの頬をそっと撫でる。

「大丈夫・・・キャッ!」

リジーの身体をサッと抱き上げた。

「ちょっ・・・チャールズ、街中よッ」

「ボクのお姫様に倒れられちゃ困るからね」

「だからって―////」

周りのヤツらの視線がこっちに集まってくるけど、ボクはそんなの気にしない。

リジーの顔を見ると―真っ赤・・・

そんな気にしなくていいのに・・・

「あっ・・・!」

突然リジーが声を上げる。

「え、なに?どーしたの?」

「お、お兄様・・・」

「え?」

リジーの視線の方、瞳をこらして見ると、確かにあれはエドワードの姿―。

「お・・・おろして、チャールズ」

「あ、う・・・うん」

まさかこんな抱き上げてるところエドワードに見せるわけにはいかないよね。

彼はまだボクらの関係を知らない。ただの幼なじみだと思ってるし。

「あれ?リジー・・・それにグレイ伯爵」

こっちに向かってくるエドワード。

「あ・・・お兄様、お買い物?」

「ああ、ちょっとな。あ、グレイ伯爵、この間は妹のお見舞いに来て下さってありがとうございます」

「え・・・あ、うん。よかったよ、風邪、早く治って―」

なんか、気まずい雰囲気だな。

「もしよかったら、近くのカフェでコーヒーでもどうですか?この間のお礼をさせて下さい」

「えぇ?お礼なんていいよ、そんな・・・」

参ったなぁ・・・適当にごまかして―

「でも、二人はどうして今日一緒にいるんです?」

「え・・・あ、これは―」

「あ、お兄様、偶然よ。偶然街でグレイ伯爵にお会いしたの。それで、今日はお休みだっていうから私もこの間のお礼を―」

「あぁ、そうそう・・・」

ちがうのに〜!!
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