リクエスト
□Seacret Love
1ページ/2ページ
「Seacret Love」
※グレイ視点。
「ねぇ、リジー、今日はどこに行く?」
「うーん、そうね、せっかくだからずっと見たかったお芝居が見たいわ!」
「分かった。行こうか」
「うん!」
―本当に久しぶりの休みがとれて、ボクとリジーは街に一緒に出かけた。
「それにしてもすごい人ね・・・」
「人混み、ダメだっけ?」
「そんなことないけど・・・」
「顔色がすぐれないね・・・」
「え・・・」
ボクはリジーの頬をそっと撫でる。
「大丈夫・・・キャッ!」
リジーの身体をサッと抱き上げた。
「ちょっ・・・チャールズ、街中よッ」
「ボクのお姫様に倒れられちゃ困るからね」
「だからって―////」
周りのヤツらの視線がこっちに集まってくるけど、ボクはそんなの気にしない。
リジーの顔を見ると―真っ赤・・・
そんな気にしなくていいのに・・・
「あっ・・・!」
突然リジーが声を上げる。
「え、なに?どーしたの?」
「お、お兄様・・・」
「え?」
リジーの視線の方、瞳をこらして見ると、確かにあれはエドワードの姿―。
「お・・・おろして、チャールズ」
「あ、う・・・うん」
まさかこんな抱き上げてるところエドワードに見せるわけにはいかないよね。
彼はまだボクらの関係を知らない。ただの幼なじみだと思ってるし。
「あれ?リジー・・・それにグレイ伯爵」
こっちに向かってくるエドワード。
「あ・・・お兄様、お買い物?」
「ああ、ちょっとな。あ、グレイ伯爵、この間は妹のお見舞いに来て下さってありがとうございます」
「え・・・あ、うん。よかったよ、風邪、早く治って―」
なんか、気まずい雰囲気だな。
「もしよかったら、近くのカフェでコーヒーでもどうですか?この間のお礼をさせて下さい」
「えぇ?お礼なんていいよ、そんな・・・」
参ったなぁ・・・適当にごまかして―
「でも、二人はどうして今日一緒にいるんです?」
「え・・・あ、これは―」
「あ、お兄様、偶然よ。偶然街でグレイ伯爵にお会いしたの。それで、今日はお休みだっていうから私もこの間のお礼を―」
「あぁ、そうそう・・・」
ちがうのに〜!!