Treasure

□グレリジ日常(小説)
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☆白へのこだわり☆


ある日、グレイとリジーは買い物へやって来た


「ねぇ、リジー ボク鍋食べたいんだけど」


「良いわね! じゃあ今日は豆乳鍋にしましょ?」


リジーは買い物籠を持って野菜売り場へ向かった


「何入れる?」


「とりあえず… 白菜にもやし、えのき茸を入れましょ?」


「分かったよ、あ、でもしめじの方が食べ応えがあるよ?」


グレイがそう言ってしめじを手に取るとリジーは口を開く


「だめよ、しめじは… えのきにしましょ!」


「…? 分かったよ」


リジーってしめじ嫌いだったっけ? と思いながらグレイはしめじを戻す


「他には?」


「んー… 大根でも入れましょうか?」


「…鍋に大根って入れるものなの?」


「普通入れないけど… 多分美味しいわよ! 味が染みて!」


「そう、じゃあ」


と大根を籠に入れるグレイ


「あと蒟蒻ね!」


「黒と白… どっちが…」


「白!」


「…………」


グレイは買い物籠の中に白いものしかないことに気づく


「どうしたの、チャールズ?」


「あのさ…、リジー ボク別に白そこまでこだわりがある訳じゃ…」


「――え?」


ガシャーン ←籠が落ちた音


信じられない! と言う顔で絶句するリジー


「や、あの… そんなにショック受けなくても…」


どうすれば良いのか分かりません。
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