novels.(ciel×lizzy)

□止められない想い
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リジーはやめてというように拒む。

「どうして拒む?」

僕はできるだけ優しく聞いた。


「・・・・・」

なにも離さないリジー。心がますますざわつく。

―そうしている間にマナーハウスに到着した。


「リジー、さあ」

「うん・・・・」

僕はリジーの手を取り馬車から降ろす。

その時、そのエメラルドの瞳を見つめる。

僕の瞳を見てほしかった。


その瞳に映っているのはやはりあの男なのか。

そう思うと許せなくなる。

リジーの手を強引に引っ張ってマナーハウスの中に―。

「シエル・・・」

弱々しい声。

僕は思い切りその身体を抱きしめた。

「痛いわ・・・シエル」

僕はその声を無視して腕に力をこめた。

そしてリジーの身体を抱き上げて、ベッドの上へと―

「シエル・・・」

「僕だけをみてくれ・・・」

乱暴にする口付け―リジーは拒むように身体を動かす。

「や・・・シエル」

「あの男のことは忘れろ」

「チャールズのこと?」

「そうだ・・・」

忘れてくれ・・・・そう思えば思うほどリジーを独占したくなる。

「リジー…」

僕は荒々しくドレスを脱がせた。

「シエル・・・」

白い肌には、あの男のつけた赤い印がくっきりと残っていた。 それを見るとますます許せなくなる。

止められない想い―

「あ・・・・シエル」

「誰にも渡さない・・・」

「や・・・あぁ・・・」

僕はリジーの肌にくっきりと跡をつける。あの男のつけた跡の上に・・・。

「ん・・・ぁあ」

だんだん甘い声を上げるリジー。

そのまま僕のものになってくれ。
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