†猫の恩返し†
□ホントの気持ち。16
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意識を取り戻した私は、目の前に優しい眼差しを見つけた。
「バロ、ン…?」
徐々にひらけてきた視界に、見慣れた顔がうつる。
でも、さっきまで見ていたそれとは何かが違う。
…そうだ。
大きさが違うんだ。
まるで猫の国のときみたいに、彼は私と同じサイズになっていた。
それに…
ここ、私の部屋?!
うわあん!散らかしっぱなしだよ〜!
こんな汚い部屋に住んでるんだって、思われちゃったよね…。
いや、間違ってないけど…いつもはもう少し片付けてるのに。
私、ついてないなあ…。