†猫の恩返し†

□ホントの気持ち。3
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「はじめましてハルさん。わたくし、"Luise"と申します。」


淑やかな仕草でされた挨拶に、私も慌てて言葉を返す。



「あっ…は、はじめまして…っ!」




「ふふ、驚いたでしょう?人形が突然動いたから。」



「えっ、い、いいえ…」




だって…


あなたの姿は…彼に、似てるもの。




何故か胸が苦しくなって、
何も言えずにいる私に、

彼女は、にこ、っと微笑んで、静かにこう言った。




「あなたが驚かないのは、猫の事務所のオーナーと私が、同じ姿だからですよね。」

と。



…ドキン。



私の考えてたこと、
見透かされた?




やっぱりこのひとが。




…このひとが、あのルイーゼさん。









…バロンの、好きなひと。
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