†猫の恩返し†

□ホントの気持ち。3
1ページ/10ページ


時間が、止まったような気がした。



柔和な笑みを浮かべる彼女と視線を合わす。




何もかも見透かすような瞳に絡む視線。私の体は、まるで縛られたかのように動かない。


何かをされたわけじゃない。
ただ、その瞳に魅入られていた。





そんな、…固まってしまった空気を動かしたのは、彼女のほうだった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ