MAJOR
□二人のかたち
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〜三泉の場合〜
「泉〜っ!!!!好きやで泉〜っ!!!!!!(にこー☆」
「オレはそうでもないよ(にぱー☆」
なんでや〜っと勢いよくずっこける三宅は関西人のさがなのか否か。
「人前でノロケんなっていつも言ってんじゃんバカ三宅。」
先程のにぱー☆はどこへやら。
泉は心底白けた目で三宅を見る。
「せやかて、ワイは泉のこと好きやもんしゃーないわ。」
どや顔で決めポーズをとるこいつになら足蹴を食らわせても、なんも咎められない気がする。
「それなんに、泉は実に冷たいで。もっと甘えてくれた方が可愛いんに、もったいない。」
は〜やれやれと大袈裟なジェスチャーでオレに訴える三宅。
その上「おいでおいで〜☆」なんて腕を伸ばしてきたため、その腕を払いのけた。
「人前では嫌だって言ってんじゃん」
「ほな、二人きりなら甘えてくれるんか?」
「そりゃ…まあ……」
なぁなぁ?と顔を近づけてくる三宅から、つい目を背けた。
少し…ほんの少しだけ…頬に熱がこもった気がする…。
「まあ、二人きりになった途端、泉は積極的になるさかい。この前の泉はホンマ可愛い…いやエロか…」
「なっ…!!!!!!」
ここでオレは目を背けるのをやめ、三宅を睨んだ。
「…そんな赤い顔して睨んでも…そそるだけやで、泉?」
「っ!/////っのバカ三宅!!!!!!」
今までたまってたストレスをぶちまけるように、オレは三宅を蹴り飛ばした。
「いっでぇで泉っ!!」
「バカ三宅!!!!!!帰る!!!!!!」
最後に三宅をキッと睨み付け、オレは三宅から背を向けた。
「あー!!!!!!待ってや泉!!!!まだイチャイチャしとらんや〜っ!!!!」
「うるさい死ねっ!!!!!!」
今日も二人の声が鳴り響く、海堂の廊下であった。
「せめて…せめて今日のパンティーの色を…!!!!」
「っっっの変態!!!!!!!!!!」