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□君を動物に例えると?
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「寿は動物に例えるとウサギじゃね?」
「・・・え?」
僕は、今晩のおかずのから揚げを口に頬張りながら吾郎くんを見た。
「僕が?うさぎ?」
「そ、うさぎ。」
そう言うと、僕の顔をまじまじと見つめる吾郎くん。
・・・あんま見ないでよ、恥ずかしいな//
「えっと・・・どこがうさぎっていうの?」
「え?だって年がら年中発情期・・・」
「それは吾郎くんの方でしょ!!」
僕は納得いかず、吾郎くんに反発する。
誰が年がら年中発情期だ、年がら年中発情期男に付き合ってるのは誰だと思ってるんだ。
「おー、そんなでかい声で夫婦ゲンカすんなやーうらやましいの〜」
「お前にはそんな相手いないもんなバカ三宅」
「たく、人前でいちゃつく意味がわかんねーな」
「児玉うらやましいの?何話してたの?」
僕らがあーだこーだ言ってる最中、三宅と泉、児玉と国分がやってきた。
せっかくなので、6人で晩飯をともにすることに。
「はー、佐藤がうさぎなぁ」
「理由はともあれ、合ってるんじゃない?」
「そうかな?(まあ理由を否定してくれてるしいいか・・・)」
「んで、話の元凶の茂野はどうなの?動物に例えると。」
泉が首を少し傾けて問う。
「そりゃあれやろ、ゴリラ一択。」
「あぁ!!?」
「サルでもいいぞ」
「んだとこらぁ!!!」
やはり、人間ゴリラやサルに似てると言われてうれしいやつはいないみたいだ。
「まあまあ・・・茂野は自分ではどう思うの?」
国分が吾郎をなだめながら聞く。
「俺か?んーあれだな!百獣の王ライオン!!」
一瞬の沈黙。
のちに、
「「どあははははははははは!!!」」
三宅と児玉が笑い転げ、泉がしらけ顔で見つめ、国分はなんとか苦笑いをキープし、寿也は笑いを堪えるために顔を背けている。
「笑うなてめぇら!!!」
「じ・・・自分で王ゆーなんて・・・お前ぐらいやなぁ茂野!ぶひゃひゃひゃひゃ!!」
「お前らしいぜがはははははは」
「ぐああああ三宅児玉コロス!!!」
どんがらがしゃーんぼーん!
「んー・・・でもあながち間違ってないかも、茂野がライオンっていうの。」
「うん、確かに。」
「そ・・・そお?」
吾郎・三宅・児玉の三バカ大乱闘を観戦しながら話す泉と国分に、寿也は視線を向けた。
「佐藤知ってる?ライオンって、メスの方が地位高いんだぜ?」
「つまり、茂野は嫁さんの尻に敷かれるタイプだね。そうでしょ佐藤?」
「え・・・えぇっ?//」
「「くすくす・・・ね〜☆」」