【星屑の欠片・日常編】

□第八話
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今日は休日、散歩と母に頼まれた買い物の為外に出ていた

日差しが強いが僕はそこまで気にならない


『…ナマモノもあるし、早く帰るか』


晩飯は何かな…等と考えながら歩いていると、後ろから自転車のベルが聞こえた

振り返ると、


『………ママチャリでメットにゴーグル…』


何ともアンバランスな女性が乗っていた

その人がメットに手を掛けそれを取る
メットとゴーグルの下は結構な美人だった


「よかったらどーぞ」

『え?あ…』


投げて渡された缶ジュースを受け取ると、彼女はそのまま何処かに行ってしまった

…このジュースどうしよう

受け取ったはいいが何か嫌な感じがする


『……リボーンに相談してみるか』


購入した商品と缶ジュースを持って、なるべく早めに帰路に着いた





『ただいま。母さん?……出掛けてるのか』


ナマモノや要冷蔵の品物を冷蔵庫に入れて、自分とリボーン用に買った物と先程貰った缶ジュースを持って部屋へ行った


『リボーン、ちょっといいか?』

「ん?何だ」

『…………気持ち悪いぞ、リボーン』


振り返ったリボーンの顔には、カブトムシがごっそりへばりついていた

虫が苦手な訳ではないが、これだけ密集していると気持ち悪い


「これは俺の夏の子分達だぞ。情報を収集してくれるんだ」

『虫語使いか』

「おかげで情報がつかめたぞ
ビアンキがこの町に居る」

『ビアンキ?』

「昔の殺し屋仲間だ」

『へぇ…』

「そういやレイ、さっき何か言ってなかったか?」


あ、そうだった

僕は貰った缶ジュースを見せながら言った


『帰ってくる途中、アンバランスな女にこれ貰ったんだ』

「女?」

『嗚呼、ハーフみたいで結構綺麗な女。何か嫌な感じがするから飲まなかったんだけど』

「……飲まなくて正解だな」

『は?(…もしかしなくてもさっきの人がビアンキか)』

「それより買ってきたモンくれ」

『ん…これでよかったか?』

「サンキュー」


買ってきた物をリボーンに渡すと、家のチャイムが鳴った

イタリアンピザの配達に来たらしい


『イタリアンピザ?(まさか…)』


玄関へ向かうと、そこには予想通りビアンキが居た

ピザの箱を持っている

           ボンゴレ
「お待たせ致しました、あさりピザのお届けでーす
召し上がれ!」


ビアンキがガスマスクを付けてピザの箱を開けると、物凄い異臭が玄関に漂う

人の家で汚物を放つなよ
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