DY小説

□Please tell me…?
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アカデミーを卒業して、クルーゼ隊への所属が決まり、
軍人としての生活が始まって数か月。

任務を命じられる時は大抵、アスラン、イザーク、ラスティー、ニコル、俺の5人と決まっていて、時々ミゲルが指揮官としてつく。

そして、ペアで行動する場合、俺は決まってイザークと一緒だった。

そのため、仕事とはいえ周りから見れば、
俺とイザークは仲のいい友達だと思われている事だろう。


だけど、もう俺達はただの友達ではなかった。




それは数週間前の出来事。


戦場にそんな感情を持ち込んではいけないことなどわかっていた。

それでも、仲間が次々に命を落としていくのを目の当たりにして、命の尊さを実感すると、
急にイザークが愛おしく思えて、後先考えずに好きだと告げてしまったのだ。

すぐに突っ跳ねられると思っていたら、予想もしていなかった答えが返ってきた。
なんと、イザークは俺の気持ちに答えてくれたのだ。

イザークが情けをかけるような男ではないことはわかっている。
だからこそ、こんな夢みたいな話でも嘘ではないと信じられた。



しかしあの日から、
俺達はそれまでと特に何かが変わったわけでもなく、進展したわけでもなかった。

毎日朝から晩まで任務を遂行して、それが終わればすぐに床に就く。
ただその繰り返しであっても、イザークと共に居られるだけでも幸せを感じていた。

だけどやはり、俺としては少し複雑な気持ちなわけで。


手を繋ぐだとか、キスをするだとかはもう少し先の話でもいい。
だけど、そろそろ二人で出かけるくらいはしたい。


そんなことを言ったらイザークは否定するかもしれないけれど、
せっかく思いが通じ合ったのだから、それらしいこともしたい。

…だって俺達、一応恋人同士、なんだろう?
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