中編

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「 、おいで」

そういい、真っ赤な髪をした男が組んでいた足を下ろして膝を叩き俺を手招く。ソファーに座っていた俺はその男に近付いて言われた通りぎこちなくなりながらも体重をあまりかけないようゆっくりと膝の上に乗る。くすりと笑った彼は俺の髪の毛愛おしげに撫でながらそのオッドアイで慈しむ。


彼は赤司征十郎、赤司財閥のトップに君臨しており俺の飼い主と言えば言い方が悪いがまあ、そんなところだ。今から6年前に俺の親が死んで施設に入ろうとしたところを偶々見かけた赤司が引き取ってくれたのが出会い。今思えば随分物好きだとは思う。拾ってくれたことには感謝しなければはらないのにどこか蟠りが残っていた。

「何を考えているんだい?」
「…、なにも、…」
「そう」

大して気にもしない赤司は俺の首に触れる、撫でたのは赤い首輪、滑稽だ、彼からしたら俺は犬。俺からしたら彼は飼い主、おかしな関係。この首輪は俺が16歳の誕生日の時にくれたもの、俺が16になったら赤司家を出て独り立ちしようとしたのを先読みしたのか、お前はここにいろ、と命令する強い口調で言われ首輪まで付けられた、一度屋敷を抜け出したとき以来部屋は厳重にロックされており自分では外に出られない。ガラスも防弾ガラス、なかなか割れない上に開けるには鍵が必要。全てが管理された世界

「…ん、」

俺の思考を遮るように重ねられた唇。空気を取り入れようとうっすらとあいた唇の隙間からぬるりと滑り込む舌、執拗に絡められ口内をぐちゃぐちゃに犯され頭がクラクラする。

「んっ、ふっ…んんんっ、ぁ」

段々激しくなる接吻、テーブルの上に身体を押し倒され荒々しく脱がされるズボンと下着。外の空気に触れた性器は少しだけ立ち上がりアナルには常に入れられているローターの紐が垂れ下がっている。

「あっ、やっ、んんっ、」

唇を離せば銀の糸がいやらしく伸びており、更に興奮が増す。いくら嫌でも快感には勝てない、それが人間の性、ずるりと引き抜かれたローターを地面に落とし の両足をかかえた赤司はゆっくりとアナルに性器を挿入していく。

「うぁ、んんっ…あっ、せい、っ」
「相変わらずキツイね」

毎晩繰り返される行為だが毎度ながら のアナルは締まるため挿入にはそれなりに慎重。ぎゅうと赤司の首に腕を回す は何度しても慣れない挿入時に眉を顰める。ぐちゅりといやらしい音がしたソコは奥まで赤司の性器を飲み込み締め付ける。

「 動くよ、」
「っ…ん、…ッ、せいっ、ひゃ、」
「っ、相変わらずキツイね、」
「ん、ッ、んぅ……ぁっ、」
「ここはどう?」
「ひぃぁっ、ッ!やっ、だめッ、せい、じゅ、ろう…ッ、んあッ!」

前立腺をごりごりと性器で攻めたて快感を強引に引き出す。

「ああッ、…ッ、も、だめッ、いくッ!、」
「一緒にイこうか、」
「んっ、ッ、んんんっ、あ、ッ、あっあっあっ、や、っ、だめ、ッ、だめぇ、ッ、せい、ッ、イクッ!!イッちゃう!、あああああああッーーーー!」
「…っ、」

どくどくと精液を吐き出しお腹を汚す、赤司も遅れて のナカに欲望を吐き出した。


「はあ、…は、っ」
「黒子にお風呂に入れてもらえ、僕は仕事に戻るよ」

そういい、ティッシュで精液を拭った赤司は俺の額にキスをして黒子と入れ替わりに部屋を出ていった。



きっとこの行為になんの感情もないのだろう、

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