来世の花嫁〜予知夢からみる未来と夢から知る過去〜
□第十三章〜唯一読めない人〜
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お父さんがマーニャ姉さんの夢の世界に入るまでの間にまずアリーナが見ていた未来の夢を解明することにした
「やっぱり僕ここが引っ掛かります」
ホイミンさんがクリフトの来世の奥さん候補が三人いることと子どもの双子の髪の毛は色がぼやけていること
「確かに…花嫁候補は三人いるわね」
「金髪の幼なじみのお姉さん、青い髪の令嬢、令嬢の姉でダークグレーの色気あるタイプ……誰を選ぶのか…」
「クリフトは来世でアリーナと出会って結ばれたいと願った……」
「でも、花嫁が誰かは予知夢でもわからない……」
「天空の花嫁…子どもが天空装備を身に付けている…」
「クリフトの来世は天空装備は装備できない…」
ホイミンさんと二人何かつかめそうでつかめず…
そこへアリーナがやってきて
「この三人の誰かがわたしの来世なのかな…」
「それです!!」
「それよ!!」
アリーナの呟きにハッとする私たち
呟いた本人はわかってない…
「多分、クリフトの思念がアリーナにこの夢を見せた…アリーナの来世を知りたくて…だけど花嫁候補が三人…誰と結ばれるかわからない…」
「その誰かを知りたい…伝説の勇者の母親となる天空の花嫁を…」
「恐らく、三人とも天空の血…ソロ様かソフィア様の子孫であると推測されます」
「伝説の勇者の母親には誰でもなれるけどアリーナの来世がなれる可能性は3分の1…」
「クリフトの来世とわたしが結ばれる可能性は3分の1か…」
アリーナが複雑な気持ちで呟く
「子どもの髪の毛がぼやけていることは母親側の色になるためと思われます」
「これでこの部分は謎としては解決したけどアリーナの来世はわからないか…」
「クリフト…」
「アリーナ姫も願えば花嫁になれますよ。強い思念を持てば…僕が人間になれたみたいに…」
「うん、ホイミンありがとう」
とりあえず謎の一つは片付いた
アリーナやクリフトにとっては大事な部分はわからないけど、これ以上探ることは不可能だ