the dayと勝手にコラボ

□消えることのない罪
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わたしは部屋にこもりベッドに潜り込んだ…

頬はもう痛くない

それより…胸が痛む…

昔から…たまに…クリフト見ていると胸が痛む…

戦いに…邪魔な感情だと…感じて…封印した

なのに…何故…

今また復活するの…?

しかも…前より…辛い…

ソフィアと仲よさそうにしているクリフトみると辛さが…増してくる…

ソフィアが…憎らしくさえ思えてくる

ソフィアは何も悪くない

ソロに対して怒りを感じてるのは事実だ

だけど一番は…クリフトに対して感じる胸の痛みやソフィアに対する憎悪の気持ちをもてあまし…

八つ当たりをしようとしたわたしはわたし自身に…怒りが…

何故?

思考回路の迷路に迷い込んでいたら…

ドアをノックする音…

「姫様?」

クリフトだ…

よくわからない気持ちになりながらドアをあける

「…先程は…本当に申し訳ありませんでした…どんな理由があれ…しては…ならないことを…」

神妙な顔してる…
こうしてみるとクリフトって…綺麗だ…何だろう…触れてみたくなる…

「姫様?」

わたしはハッと我に返る

気がついたらクリフトの服の裾をつかんでいた

慌ててはなして

「…気にしてないから…それより…ソフィアは?」

「先に自室に戻ってますが…用事なら呼びにいきましょうか?」

「ううん…たまには二人でゆっくり過ごしなよ…って…」

本当は戻って欲しくない…二人きりになって二人が夜…何をするのか考えたら…わたしは狂いそうになる

だけど…わたしの入る余地なんてない…

「ありがとうございます…姫様…姫様は恋愛したことはありますか?」

「…ないけど…」

「やはり…」

内心の動揺を隠して答える

「…恋愛は…複雑怪奇なものですから…姫様の求めるような答えが…出ないんです…」

「だけど…」

「…姫様も…いつまでも…お見合いそのものを断り続けていないで一度会ってみては?…姫様より強い方がいらっしゃいますよ…」

「そんな相手なんか…」

「力ではそうですが…力以外の強さならいくらでも…私も…心配なのです…」

家臣として…主が独身で相手がいないのは心配なのだろう
当たり前の感情だ…

「わかったわ…」

「よかったです…頬…痛みますか?氷とタオルを…」

「ありがとう…」

頬なんかより胸が痛い
辛い…このままクリフトを…閉じ込めたくなる…部屋の中に…だけど

「気にしてないから…早く…戻ってあげて…」

「わかりました…」

そういってクリフトは部屋を出た

わたしは…気が狂いそうになる…

この感情は…なんなのか…

わからない…
最近…一人になると…クリフトを浮かべて…

……こんなはしたないこと…何故してしまうのか…やめないと…

そう思いつつやり場のない気持ちを抱えてわたしは一人で…
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