誠の武士とかつおぶし。~福猫見聞録~

□第一話 某も猫である。名前もまだ無い。
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冬。
細かくいえば、しわす=B
…漢字でどう書くか思い出せん。
まぁ、人間が細かく自分達の都合に合わせて時間をちぎり、それぞれに名前をつけただけだから某には関係ない。
そのしわす≠ノしては少しだけ暖かな風が、某をふわりと撫でた。

【吾輩は猫である。】

不意にそんな言葉を思い出した某は、
静かに目を閉じた。
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