仮
□幸せな時間
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クォルファには体力がない。
今になって、アーシェスはそう思い知らされた。
アーシェスのように魔術の部ではなく、剣術の部の教師であるにも関わらず、細い体躯と白い肌を併せ持つ彼はおそらく他の教師に比べれば体力もない方だろうとは常々思っていた。
しかし、だ。
まさかこれほどまでとは思わなかった。
何せクォルファは行為の最中、たった1回で意識を飛ばし、すやすやと眠りについてしまったのだ。
「はぁー……」
アーシェスはというと呆れを通り越してため息しか出てこない。
確かに今日はいつもに比べれば激しかったかもしれない。
クォルファも睡眠不足だとか何だとか言っていた気がするからそのせいもあるのだろう。
それでも1回というのは少なくないだろうか。
ただでさえお互い忙しい日々が続き、こうして行為に及ぶ事も出来ず、相当溜まっていたというのに。
正直に言えば少し、いや、かなり物足りない。
起こそうかとも思ったが、さすがにそれはマズいだろうか。
いっそのこと、寝たままでも…、いや、後でバレた時の事が怖くてそんな事出来やしない。
そんな事を考えながらも、クォルファの幸せそうな寝顔を見ているだけでこっちまで幸せになれるボクはどれだけ単純なのだろう。
あ、でもやっぱりこのままっていうのはちょっと無理かも……。
翌日、クォルファに必死に誤るアーシェスの姿が学校のいたるところで目撃されたのは余談である。
〜END〜
何が書きたかったんだろう……?
ともかく(おい)、蜜柑様、リクエストありがとうございました!