桜駅文庫(戯曲)

□お医者さんのタマゴ
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葵 )準備いい?じゃあ、スタート!
月美)「今日はクリスマス。動物たちが楽しそうに何かお話ししています。」
沙絵)「くまさん、くまさん。今日はクリスマスだね。サンタさんが来る日だよ。」
琉音)「そうだね。楽しみだね。でも、サンタさんはいい子の所にしか来てくれないよ。」
沙絵)「そうなの?じゃあ、いい子にしてようっと。いい子にしてたら、プレゼントもらえるんだよね。」
琉音)「そうだよ。」
沙絵)「わたしね、お魚がいっぱいほしい!」
琉音)「ぼくは、はちみつがほしいな。じゃあ、もう寝ようよ。早く寝ないと、来てくれないよ。」
沙絵)「よーし!寝よう、寝よう!おやすみ」
琉音)「おやすみなさい」
月美)「動物たちは、サンタさんを待ちながら眠っています。」

 葵、「ジングルベル」を少しずつ大きくしながら流す。

月美)「あ、この歌は「ジングルベル」だね。もうすぐサンタさんがやってくるかもしれません。」

 「ジングルベル」一番のみを流す。音楽少しずつ小さくしていってから停止。机上に、サンタ、トナカイ登場。

梨伯)「ちゃんと寝ているいい子はどこかなー?お、いたいた。ちゃんと寝てるね。いい子だね。よし、じゃあ、プレゼントをあげよう。・・・えーっと・・・君には魚をあげよう。そして君には・・・と、これこれ。はちみつだよ。」
柊 )「2人とも幸せそうですね。」
梨伯)「そうだな。さぁーて、次行くぞ、トナカイ。」

サンタ、トナカイ、机上からはける。

月美)「朝になりました。動物たちが目を覚ますと、枕元に、プレゼントの入った袋がおいてありました。動物たちは大喜び。みんな、ほしかった物をもらうことができたからです。」

 奏、「サンタクロースがやってくる」を少しずつ大きくしながらかける。

沙絵)「サンタさん、来てくれたね」
琉音)「うん。そうだね。」

 サンタ、トナカイ登場。

梨伯)「次は、君の所に行くから、楽しみにしててね。」

 音楽、大きく。2番(3番)をかけてから、すこしずつ小さくしていき、停止。

琉音)こんな感じか。どうだ?やってみて。
沙絵)おもしろかったな。私は。
月美)このくらいの長さなら、子供たちも飽きないと思うわ。

 しばらく沈黙状態。

葵 )最後なんだね、これで。
沙絵)そうだね。
琉音)医師国家試験・・・卒業・・・研修・・・
沙絵)みんなでこうしていられるのも、もう終わりなんだ・・・。
梨伯)思いっきり楽しんでやろうぜ、明後日。遊んでいられるのも、クリスマス会までだ。学生最後の思い出になるだろうからな、いいものにしていって、試験までの励みにしていこうぜ。
沙絵)そうだね。・・・そうだよ、そうしようよ!
月美)去年よりも、いえ、今までのよりもずっといいものにしましょう。
柊 )「みんなでがんばる、いいものをつくりあげる」ってことだな。
琉音)あ、おい、まずいぞ。講義があと10分で・・・
梨伯)今日は何の日?
月美)確か、天皇誕生日よね。
沙絵)と、いうことは。
梨伯)休校だよ。琉音。
琉音)そうか、そうだったか・・・。
柊 )琉音ってしっかりしてるのかと、ずっと思ってたが・・・実は天然なんだな。
琉音)痛っ・・・その言葉のおかげで、大量出血してる・・・。
梨伯)琉音・・・大丈夫か?輸血する?
琉音)豆大福1個、静注して・・・。
柊 )あ、豆大福とるなよ。大福の静注は俺専用。
葵 )気、済んだ?
男組)はい。
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