過去の勤務日誌

□自然2
2ページ/4ページ

季節の変わり目
---------------

季節は風が教えてくれるから
季節は空が教えてくれるから
だから季節ってやつは
雰囲気でつかみ取るもの
そう思ってた

俺の横にいる君の服
秋めいた空色に似たワンピース
秋はもうすぐそこだって
風が教えてくれたんだ
秋風が教えてくれたんだ

君とふたり
季節越えて
時間越えて
一緒にいたけど
季節の風が吹く度に
君は姿を変えてゆく
いつも俺が少し遅れて
やっと追い付いたら
君は変わる
季節の風に吹かれながら

季節の変わり目
君の変わり目
俺の目の前でくるくる変わる
君の姿はいつも幻…?
めぐる季節
めまぐるしくまわる世界
俺の目の前にいる君は
いつも幻…?

たとえ幻であっても
消えてしまっても
今ここに君がいなくても
きっとまたすぐに
違う君に会えるから

春色
夏色
秋色
冬色

俺のまわりが
季節に合わせて変わるように
君は
季節に合わせて変わっていく
そうして季節の移ろいを
君は俺に教えてくれる

綺麗な夕陽が
いつの間にか
月に変わって
星瞬いて
今日が終わる
夜はふけてゆき
朝陽が昇って
また動き出す

同じことの繰り返し
でも
同じことは繰り返しても
同じとは限らない

沈む夕陽の時間
満ちては欠ける月
昇る朝陽の時間

早くなって
遅くなって
丸くなって
欠けていって

それを君と感じていた

季節の変わり目
君の変わり目
俺の目の前でくるくる変わる
君の姿はいつも幻…?
めぐる季節
めまぐるしくまわる世界
俺の目の前にいる君は
いつも幻…?

月の光
星の光
太陽の光
鮮やか色を纏う君

同じ君とは
二度と会えない
ただ一度きりの
その瞬間の君

たとえ幻であっても
消えてしまっても
今ここに君がいなくても
きっとまたすぐに
違う君に会えるから

君は季節を教える空
君は季節を教える風

俺に季節を教える者

また一緒に越えよう
季節の変わり目
君は俺の手を
俺は君の手を
しっかり取って
次なる季節へ、さぁ…
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ