Story

□桜の約束
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大学受験、先生の応援があるからいけるって自信ある。
でも、最後の一押しが欲しいんさ。

《桜の約束》

公衆電話の前で、焦る。
「ちっ…」
ポケットに10円玉がない。252円しか入ってない。この際100円…ダメだ、使用中止。
もう時間ねェのに、どうしよ。
「あの、使いますか?」
並んでたお姉さんがテレカを差し出してくれた。やった★
「ありがとっ、すぐ返すさね!」
俺はその好意を電話にツッ込むと、打ち慣れた番号をガガッと押した。
トゥルル
トゥルルル…
コールがもどかしくて、イライラして、あぁ、もう何で出ねぇんさっ!
ガチャ
「はい、クロウリーで「先生ッッ!!」
ラビ?と驚いたような声出す。その声聞いただけで安心した。
「会場であるか?何かあったのか、それとも、忘れ物を?」
「オレ、今日受かったら、約束して欲しいことがあるんさっ」
あと、5分で開始します。受験する方は会場へお入り下さい…
アナウンスがある。聞こえたらしい、もう行くであるっ。先生が焦って言った。
「受かったら、オレ、オレと……」
急に恥ずかしくなって、言い篭ってしまう。あぁ情けねぇなっ!
「早く言うであるっ」
「オレと結婚してくれさぁっ」
「良いであるから、早くっ」
え?
「良いって言ったさ?」
「あっ…ラ、ラビ待っ「やった!じゃ行くさっ!!じゃな先生!」
ガシャ、と電話を切って、お姉さんにテレカを返した。
「受かりますように」
ニコリと笑って言ってくれたお姉さんに、おう、と返して会場に入る。
もう受かったも同然さ!
オレは、明日からの幸せな日々を確信した。

fin


後書

なんだこれorz
えーと、隠れて付き合ってる二人。受験会場で卒業後の約束を取り付けるの巻。
クロちゃんは高校の生物教師です。で、ラビは受験生(18だしね)です。
同棲とかしてんだろーなぁ。
妄想ですね、すいませんorz
あ、テレカを渡したのはミランダさんです!(笑

学園パラレル書きたいなぁ


write2006/12/23
up2007/3/12
 

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