Story]

□Over,
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大事なものほど壊してしまいたい。


重なった体は何の躊躇いもなく卑猥な音を求め始め、所有を強調するごとく塗りたくられた唾液が敏感な胸の先を尖らせる。柔らかい突起を口に含んで、ラビはクニュリと舌の先で押し潰した。
「っひ、ぅう……」
啜り泣く声に似た甘い声がクロウリーの緩んだ口唇から落ちる。赤く火照った身体。それは僅かに腰をよじりながら這い回る手を楽しんでいた。
「しょっぱい」
汗を滲ませてらてらと灯りを反射するクロウリーの肌を舐め、ラビが言う。胸を吸い、首を緩く噛み、脇に鼻先を突っ込んで深呼吸。その行為をビクリとクロウリーが身体を震わせて無言のうちに変態、と咎めれば、二人の体液でぬめる口唇がニンマリと笑う。
「やっぱ甘い」
ラビの手がクロウリーの高く持ち上がった芯に触れると、改めて変態、と喜ぶようにくぐもった鳴き声が聞こえた。
厚い指先が、張り詰めて蜜を零す亀頭をじんわりじんわりと嬲る。爪を立て穴を引っ掻き、めくれた皮を優しく擦る。
にちゃ、と段々響く音が大きくなるにつれて、それを恥ずかしがってかクロウリーの声も高く響いた。揺れる腰と、遊ぶ手の合間に肉欲がゆらゆら踊る。
「っあ、フぁ、ラぃ、んッ」
トロンと潤んだ顔付きで、堪らなくなったのかクロウリーは薄い耳たぶを引っ張る。引きずられるようにラビが体を上に寄せ、途端自由になった猛りはぷるんと蜜を飛ばした。
「……んッ、」
微かに震える手がラビの骨盤をなぞりファスナーに行き着く。しかし汗を握り熱に浮された指では、昂りに邪魔され埋もれたトップを下ろすことが出来ない。何度も布地の上からつつき撫で回すが、無駄なこと。
クロウリーの口唇を貪りながら、ズクズクと脈打つ欲望が色白い手の平に解き放たれるのを待っていたラビも、流石に限界を感じたのか、尖った耳たぶを口の中に収めねぶりながら放して?と囁く。
唾液まみれの声にクロウリーが打ち震えながら手を退けると、ラビは自らファスナーを下げてクロウリーを狙うように重くぶら下がるふぐりと雄芯を取り出した。
「……ふぁ」
硬くそそり立つクロウリーの蜜棒に蒸れて生温い下着が擦れる。悪戯に足でキュウと腰を締め上げ寄せ付ければ、布越しに互いの先走りが絡み合う。
「これじゃパンツ、脱げないさ」
クスクスと笑いながらラビがそのまま腰を揺らし始め、クロウリーはもどかしいその摩擦にアンアンと子犬が甘えるような声を出した。
沸騰しそうなクロウリーの熱に、ぐ、とグラインドが激しさを増す。止まる様子はない。クロウリーの目がぶれ、半開の赤い舌が覗く口唇に僅かに涎が伝う。
「ビっチョビチョ」
ラビが囁いた瞬間、クロウリーがびくんと肩を揺らし、あ、あ、と断続的に叫んだ。
「……あーあ」
半濁し臭くどろりとした液体を振り撒かれ、ラビの下着はぐっちょりと怒張に張り付いていた。クロウリーがそれをちらりと覗き、また小さく肩を震わせる。
「っ、まだ、ァ、イれて……」
ない、と途切れた言葉にじっと潤んだ瞳を見詰めて、ラビはクロウリーに跨がったまま布の上から肉を擦り上げはじめた。
「ア、」
「見てて?」
ぐ、ぐ、と掴みにくそうにしながら自分のそれを扱く手の平。ついさっきトッピングされた精液が繊維を越えて内側にまで染み込み、グチュグチュと音を起てる。直接は見えない、触れないただ香る青い性の滾りに、クロウリーのパリパリに汁がこびりついた熱が頭をもたげる。
ぐぷぷ、と一旦激しく空気と体液が摩擦した音の後で、下着の下からじんわりと生臭い液体が零れ始めた。
「っ……どう?」
「卑猥、」
微笑むラビに、クロウリーが震える声で返す。荒く乱れかけた息が興奮を露わにしていた。
「もっとヒワイになるさ、これから」
二人で片側ずつ下ろしたラビの下着から、弾けても尚折れない牙が洩れ出す。それを固くすぼまった後口と挨拶させながら、二人は上の口で舌を絡ませた。

fin


後書き

久しぶりにエロ!でも挿入はしてないっていうwww床オナみたいなもんですよねー素股でもないしー。
あー中途半端すぐるー。
最初二行くらいだけ別の書こうと書いてあったのに書き足したので、その分だけ浮いてますねwwwサーセン。


write2010/2/19
up2010/2/20

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