Story]

□ふわふわぼんてん
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「っ……!クロちゃ、ひぁ、ア!」
「暴れては駄目であるっ」
びくんと跳ねかけたラビの肩をクロウリーの左手が押さえ込んだ。その強い力に、ラビは動けなくなり、んぅ、と目をギュッとつむって肩をすぼめ、今なお続く蹂躙に堪え続ける。それをよそ目にクロウリーがかりりとその中を緩く引っ掻いた。
かり、かりり、こり……。
場所を変えてまさぐる度、横たわったラビの体がぴくりと震える。クロウリーはじい、と局部を見開いた目で見詰めてにやにやと笑みを隠し切れていない。
「っ、ア、ひぃ……ッ!!」
押し殺した息遣いが静かな部屋に良く響く。
「……もう良いであるな」
ス、とクロウリーが穴の奥から汚れに塗れた固いそれを引き抜くと、ラビはようやくほっとした様子で脱力し目を開いた。

「さー次は右耳のお掃除であるー!」

クロウリーが耳かきを拭う。
「ええー!?まだやるんさ!!?」
「勿論!」
不服申し立てを却下して、わくわくした声でクロウリーがラビを急かし自らの膝から起こす。ラビはしぶしぶ頭を起こすとわしわしと先程まで耳かきが入っていた左耳を小指でほじった。
その赤い顔には若干の疲労が見える。が、そんなことはどうでもいいとばかりに、クロウリーは逃げようとするラビの肩をがしりと捕まえた。
どうやら力ずくで次のポジションを確保するようだ。
「早く横になるである」
「ちょ、もう良いっしょ!?限界限界ダメ無理ヤメテー」
逃げるラビ。押し倒すクロウリー。
ぎしぎしとベッドを軋ませながら続く攻防は、段々と傾くラビの様子からして、恐らくクロウリーに軍配が上がるだろう。
それでもよっぽど嫌らしいラビは、諦め悪く抵抗を止めない。横座りしたクロウリーの股の間に手を突っ張って、ヤメテーダメー、と喚いている。
「どうしてであるか!優しくしているから痛くないであろう?」
ぎりぎりぎり。上から無理矢理押さえ付けながら、さも憤慨した、という声音でクロウリーが言う。
ラビは顔を真っ赤にしてだからさぁ!と叫ぶ。
「慎重過ぎてくすぐったいんさー!逆に痒くなるんだって!下手な拷問よりキツイさだからヤメテー」
「ではもう少ししっかり掻くであるからぁ!」
「いやいやじゃ交替しよ!?俺がクロちゃんのやったげるから!!」
「嫌である!ラビに任せたらきっと流血沙汰になる!!」
酷!?ぎゅむ、とクロウリーの膝に押し付けられながらラビが断末魔をあげるが、耳かき棒は置かれない。まだ足掻こうとする獲物を完璧に膝枕スタイルに固定して、クロウリーはさて、とニッコリ耳かきを構えて笑った。
「っ!」
「うわ、汚いであるなー」
「ちょ、クロちゃ……ッひ、痒ぃ!」
「暴れたらザクッといくであるよー?」
「ヤメ、っ変な声出る、っふぁ、ぅわぁぁあ」
「ふむ、ここもキレーにこそいでおこう」

らめー―――――……

それからたっぷり5分間、ラビの悲鳴は轟いた。

fin


後書き

/(^q^)\バカップル自重自重!!
な、何が悲しくてワシはこんなモンを書いたんだ!?

もうダメだorzブツブツ……


write2010/4/7
up2010/4/7

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