Other's story

□それはどこか鳴咽にも似た
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「っん……ジャスデ…っろ…」
デビは、デロに抱かれたがる。
『あの時にされたみたいにしてみようぜ?』
デビがそういうのが合図。
昔、何人にも犯されたように、デビはデロにもおんなじようにしろっていう。
「そ…っぁ…そ、やって…ッ」
何度も、何度も何度も何度も同じように首に手をかけて押し倒して、いやらしく体中を舐め回しながら股間に触って、噛み千切るように胸を含んで、手を押さえて足に跨がって、無理矢理に何度も何度も何度も、何度も。
「っあ!じゃ、すで、ろっ!デロぉッッ!」
デロは、デビが呼ぶのはデロの事なのに、考えているのはあの時の事なんだとしってる。
デロはデビの事ならなんでもわかる。
デビが本当にこうされたいのかも、デロを求める理由も。
でも前に、デビがデロに分からないことをいったことがある。
『僕とジャスデロは太陽と月だ』
デロがキョトンとしていると、空と海ッつうか、山と川ッつうか?って説明しようとして、何でも良いやと投げ捨てた。
ずっと、ずっと、長い間、デロはデビのいったことを考えた。
太陽と月って、どういう意味?
別々って意味?似てるって意味?まぎゃくって意味?
何回もデビを抱きながら考えた。
デロは、デビがメイクしてくれるときの指が好き。
合図無しに同じ弾を撃った瞬間が好き。
一緒に並んで寝てるのが好き。
抱いてるときの遠い目が嫌い。
デビが他の人に触っているのが嫌い。
デビが、デロを頑張って守ろうとしてるのが嫌い。
デロとデビはジャスデビだけど、デロとデビはデロとデビで。
一緒だけど別々で、そっくりだけど似てなくて。
太陽と月とか、空と海とか、山と川とかも同じなのかなって考えた。
それでも、よくわかんなかった。
でも、考えてると何だかデビに触りたくなった。
そうすると、デビは必ずデロに抱かれたがった。
「デビ、デビ、デビ」
抱いてるときにデビを呼ぶと、デビは酷く嫌な顔をする。
それは、あの時に呼ばれなかったから?
醒めた醒めた目は、怖がっている目?
あの時はしらない奴にぐちゃぐちゃにされて、今はデロが優しく抱いてるのに。
デビは…わざわざあの時の事をかんがえてる。
あの時の事をまた繰り返すみたいに考えてる。
全部全部、デロに伝わる。
デロは抱いて、デビは抱かれる。
でもデビもデロもあの時の事を考えてる。
デロはデビを抱いてるのに。
デビ、デビ、デビ。
「じゃ、すデロ…っや、めろッぁ、」
デロはデビがすき。
デロはデビを抱いてる。
デビはあの時を忘れられない。
デビはデロを好き?
抱いた後も、デビとデロは一緒に寝る。
広いベッドにギュッと身を寄せ合って眠る。
そのときに、ずっとずっとこうしてられればいいのにとデロは思う。
『あの時にされたみたいにしてみようぜ?』
デロはデビを抱くけど、デビはデロに抱かれてない。
「っあ、じゃす、で、ろッ」
「デビ、デビ、デビ」
デロはデビを呼ぶけど、デビはデロを呼んでない。
デロとデビはジャスデビで、デロとデビは別々で。
良くわからないけど、デロはなんか可笑しくてわらった。

fin


後書き

くふ、昏迷★死
デロの口調可愛い可愛い(*´Д`)ハァハァ
月は太陽の光を反射して海は空の色を映して。
ぬひひ、もう何がいいたいんだか(´Д`)文章能力……!!
はぁ…。ま、良いや!
しかしこれだけ元設定無視だとパラレルと言った方が良いんじゃないだろうか。

write2007/5/25
up2007/5/25

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