StoryV

□Trianglism.
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「っは、や、やめ!」
「お仕置きですから止めません」
「ッあは、ァ…!」
目茶苦茶に服を剥がし、首を振り嫌がるクロウリーの顎下を舐め上げると、アレンはその白磁の肌に指を這わせた。
その指先はイヤらしくねとついた動きで、腰骨から細い括れを伝い、胸板へとやって来る。
「ァ、レ」
「何期待しているんですか、お仕置きですよ?」
か細いクロウリーの声は、つんと起ったしこりを跳ね上げられ、激しい嬌声へと変わる。
「感じちゃいます…?」
「っあ、ヒぁ…ッ!止め、るッ、ぁるぅあン!」
胸の小さな突起はぐにぐにと押し潰して平らに戻され、急激に爪先で摘み上げられ、又時に優しく揉みほぐす動きで指の腹に転がされて段々赤みを増す。
クロウリーは、引き攣るような痛みと煽るような微弱な快感に、段々身体の芯が熱くなり始めるのを感じていた。
敏感になった耳に、アレンの艶っぽい声が注がれる。
その一言一言はいかにもクロウリーの媚態を揶揄する皮肉な言葉であったが、欲熱に浮かされたクロウリーにとっては只硬く成り始めた性器への刺激としか成らなかった。
「苦しそうですね」
耳元に口を近付け囁きながら、目敏くも膨らんだズボンを見て、アレンが手を伸ばす。
「あ、駄目であるっ」
鋭い悲鳴のような声。上気した目のふちに汗と涙を滲ませて、クロウリーはアレンがそこに触れる前に自分の手を被せた。
「あ」
「っアぅ!」
慌てて被せたこともあり、不意に手の刺激を受けクロウリーの口から甘い悲鳴が漏れる。ゾクゾクと背筋を震わせる相手を見て、アレンは新しい遊び方を見つけニヤリとした。
「すいません、嫌でしたか?」
ぱっ、と紳士然とした態度にいきなり変わり、クロウリーを引き起こす。
「アレン?」
「ついカッとしてしまって」
ごめんなさい、と殊勝に謝るアレンに、クロウリーははだけた服を押さえながら、ホッとした笑顔で良いんである、と答えた。
「いきなりでビックリしたが、気にしていない」
「でも…」
「大丈夫である、アレンの言い付けを忘れた私のせいでもあるし」
「クロウリー」
人の良いクロウリーは胸を撫で下ろして言う。
しかしそれに対しくしゃ、と眉尻を下げたアレンに驚き、何とか泣かせまいとクロウリーは言葉を繋げた。
「お、お仕置きされても仕方ないであるよ!」
「そうですね」
それを聞くなりニッコリと黒い笑みでアレンはクロウリーをベットに押さえ付け、クロウリーが目を白黒させている間に半分はだけたズボンを擦り下げてパンツ一枚にする。
上着もさっと袖を裂いてベットの外へ放り投げた。
「アレン!?」
「クロウリーの言う通りやっぱりお仕置きしますね」
「なっ!ッあぁ!?止めっひァん!!」
くちゅりと先程赤く実った胸の蕾を粘液に含まれ、クロウリーは大きくのけ反った。
のしかかるアレンの左腕は腰をがっちり固定し、右腕はテントを張ったソコへと伸ばされている。
「やめ!っアぁ!ひぅ、ッぁンぅ!!」
舐め潰し転がし、時に甘噛みしてみたりと良いように胸を蹂躙しつつ、ずるとゴムを下げてアレンはクロウリーのそれを露わにした。
「ああ………!!」
「クロウリーのココ、糸引いてますね…?」
顔を真っ赤にして目を潤ませるクロウリーに、アレンは指に付着しているねっとりとしたカウパー液を見せ付け、喜々として笑いかけた。
「み、見るなッ…!」
かたかたと小刻みに震えながらもアレンを睨み、クロウリーはパンツを履き直そうと手を伸ばす。
しかしその手が布地を掴むより早く、アレンの左手がパンツを切り裂いた。
「!!」
「ダメですよクロウリー、お仕置きなんですから」
発動したアレンの左手が、グ、とクロウリーの首筋を固定する。
つう…と掠った所から血が垂れる。
クロウリーはアレンの笑わない目を見て、小さく息を飲み込んだ。
 
 
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