StoryY

□らいぶろぐ!5
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「クロウリー、」
「何であるか」
「実は僕、陰で皆の事あだ名で呼んでるんですよね」
「ほう」
「ちなみに神田は蕎麦カマです」
「へ〜〜!な、オレは?」
「うわラビ!」
「な、オレはオレはー?」
「んもー煩いですね!ラビは変態兎です、これで満足ですか!」
「ひっでー!でもオレもアレンのこと実は呪われジジイって呼んでるさ」
「うっわえげつない!じゃクロウリーは何て呼んでますか?」
「んーと白黒二重人格かな★」
「僕はナヨナヨ吸血鬼です★」
「二人とも酷いであるー」
「じゃクロウリーはしてないんですか?」
「いや、実は」
「してるんじゃないですか!」
「うむ」
「オレは?オレは?」
「僕は何て?」
「ラビは役立たず眼帯でアレンは腹黒テイルズである」
「うっわー」
「酷い★」
「二人の方が酷いと思うが?」
「そんなことないですよねぇ?ラビ」
「そうさそうさー」
「…そうであるか?」
「………」
「………」
「…?」
「あっはははは!もうクロウリー!」
「真剣な顔しすぎさー!マジおかしい!!」
「えっ??」
「いやぁ良いエイプリルフールでしたよ」
「なー。まさかクロちゃんまで乗ってくれるとは思わんかったけど」
「………」
「クロウリー?もう笑って良いんですよ?嘘はつきおわりましたし」
「クロちゃん?」
「えっ、あ、ああうむ嘘であるな!嘘嘘!はははは!」
「…クロウリー…」
「……もしかして……」
「…………」
「…………」
「…………」

(いや、うむ、あの、その…ううう…)
(役立たずか……あ、目から鼻水が)
(テイルズ…久しぶりに言われました…)

………………………
これは酷いwwwwwwwww
でも思ってたよりは酷くなりませんでした

…………

ひたり、

滴る水は、何処からか

ひたり、

寄る波に、揺れるのは

ひたり、

嗚呼、



貴方が喉を震わせて



「……愛していますわ」



溶けてゆくのは、ソラの淵

(I always said "I love you.")

嘘と真、青のハザマに消えて泡


…………
エリクロ人魚姫

…………

「天気雨さね」

ラビは呟く。遂に双方の視力を失って暫くが経った。窓の外に突き出した彼の右手はしとどに濡れ、その雫を地面へと経由させている。

「……うむ」

クロウリーは声を押し殺して答えた。
握り締めた手に、まだラビの肉の感触が残っている。
しかし、彼は、病室の中を眺めながら傲慢な安堵感を覚えて。
また、そんな己を強く戒めた。

「クロちゃん?」

ラビがクロウリーを探して、外へ伸ばした手を惑わせたので、クロウリーは慌てて濡れた頬を晴天の空へ向けた。


《狐の嫁入り》

――――
ぬあー生きてます

…………


暗くなんかないよ

「クロちゃん?どこ?」
「こっちである」
「あ、来ちゃった?」
「済まない、ちょっと昼食の準備をしていた」
「んん、別に謝んなくて良いのに。
オレは返事だけ聞こえれば大丈夫さ」

貴方がそばにいてくれれば

「……まだ痛むであるか?」
「全然!大丈夫だって」
「……しかし、」
「最近は耳と鼻で大体わかるようになってきたし」
「ラビ」
「……何?」

大丈夫だよ

「私は、……愛して、いるんである」

暗くなんかないから

「オレも、愛してるさ !」


貴方の傍では
この闇すらしあわせ。


《暗きひかり》

―――――

狐の嫁入りのラビバージョン。かな?
何か設定気に入ったwww

メールは明日返しますー

…………


「暗い」

クロウリーは泣いた。

窓からは夕日。

閉まっているので、風は分からない。

「……暗い」


ことり、体を横たえる。

夕日の届かない影。

伝わせるのは水。


「……暗いであるよ……」


失ったものは大きすぎて。


「……   」

名前を呼んでも、返らないものがまた悲しくて。



――――

うにゃー

…………
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