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□もう一度
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外は薄暗くザァザァと雨が降っていた。
何故か今日ばかりはこの雨も雑音にしか聞こえない
あいかわらず、あいつは眠ったまま…
今日も昨日も一昨日もその前も
なぁ、何時になったら目を覚ますんだぁ?
あの日からもう随分と日は経っている
なのに、何であんたが居ないんだよ
意味ねぇじゃねーか
お前が居なきゃ…

なぁ…起きろよザンザス
また俺を待たせるのかよ…
もう、こりごりだぜ
こんな思いであんた待ってるのは

手を握ってみても、頭を叩いてみても
何の反応もないもんだから
気が狂っちまいそうだ
最初の方はまだよかった…
好き放題日ごろの恨みを晴らしてやるとか
そんな事考える余裕があったからな
けど、日が経つにつれて…
何なんだよ、この気持ちは

早く、目ぇ覚ましてくれよ
お前は目の前にいるのに
何でなんも話さないんだよ
何で俺に好き勝手やられてるんだよ

「また、俺をおいて行っちまうのかよぉ?」

これじゃぁ、誓った意味がねぇじゃねーか畜生。
お前が、まだ寝てるから
…寝てるから、お前の前で泣いてやる

「俺は、お前の傍を離れねぇ…」

だから

お前も俺の事おいて行くんじゃねぇよ



END


…意味不。




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