駄文
□悪戯(あた受け)
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「なに見るっちゃ?」
「う〜ん…俺は何でも…。ラムが決めろよ」
あたるの返答にラムは驚いてあたるを凝視した。
「なっ、なんだ!?」
「今日のダーリン優しい…ちゃ。どうしたっちゃ?」
訝しげに自分を見るラムに、あたるは焦りながらも口を尖らせた。
「失礼な…!!俺はいつだって優しいわいっ!」
照れるあたるにラムが笑いながら、あたるの腕にしなやかな腕を絡ませた。
今日は何時ものトラジマビキニではなく、涼しげな紺と白のマリンスタイル。髪はポニーテールにしてあって、とっても可愛い。
あたるは周りのカップルの男どもが、ラムを見てはあたるに羨望の眼差しを送る度に、密かな優越感に浸っていた。
ふふふ…。羨ましいか。
ラムは変身しとった方が可愛いのだ。
さり気なく肩なんか抱いたりして、さらに羨ましがる男どもの視線を感じては、にやにやしていた。
ラムは、あたるに肩を抱かれて嬉しくてウレシくて…愛情表現の電撃バリバリをあたるにしたくてたまらなかったのだが、ここであたるの機嫌が悪くなったら元も子もないな…と、グッと我慢した。
ダーリンがうちに触れてるっちゃ…。
いつもだったら、うちが触れるのを拒むように逃げるのに。
あたるは気分屋だ…と、ラムは思う。
どんなに好きだと訴えても、知らんぷりするクセに、いきなりこんなことをしたりして、自分を驚かせる。
ある意味卑怯だと思わずにはいられない。
こうして喜ばしておいて…明日になれば、また何時もの素っ気ない意地悪なあたるに戻るのだ。
だったら…今を思う存分楽しんだ方がよいのでは…?
ラムはここぞとばかりに、あたるに密着した。