tacit understanding

□初代邂逅 Third Days
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side 灰崎祥真


外野モブ「灰崎会長、合同体育祭の資料を先生から受け取ってきました」

「うむ、ご苦労」

「今年は神奈川の立海大附属中学校とやるみたいですよ」

「ほぅ…郁人達は随分立海メンバーと縁があるようだ」

「あぁ、確か女子バスケ部は全中の決勝で当たってましたね」

「うん。きっとあの場にいた者にとって忘れることのできない試合になったと思うよ」

「そうだと、いいですね」

「――…さて、体育祭の話に戻ろうか」

「はい。先程預かってきた資料ですが、目を通したらこちらの書類にサインして提出してほしいとのことです」

「イエッサー」

「明日までと言っていました」

「え?明日?何それ先生鬼畜!!」

「体育祭まで時間もあまりないですし、仕方ありませんよ。何かお手伝いできることはありますか?」

「むー、仕方ないか…。じゃあ、こっちの運営の方を任せた。それと、クイズ研が出し物を考えているそうだから、詳しい話を聞いて資料にまとめておいてほしい」

「わかりました」

「うむ、それでは行ってよし」←



一人になった生徒会室にパラパラと紙を捲る音が響く



「最後、かぁ…」



手を止めポツリと呟いた言葉は、毎日、少しずつ現実味を帯びていく

体育祭まであと3週間――…
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