tacit understanding
□初代進学 First Years
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side:緑間景花
「うー、緊張するのだよ」
「まだ言ってるの?」
「練習したんですから大丈夫ですよ」
「そうだよ、何回も練習してたじゃん」
「それでも緊張するのだよ!」
「つべこべ言わずに頑張りなさい★」
「応援してますから」
「頑張れ☆」
「新入生代表のあいさつ、緑間景花」
「はい!」
「あれ、緑間景花って……」
「あぁ、立海の緑間景花だろうね」
「同じ学校なのか」
「あの緑色の髪は見たことあるぞ」
「景花、凄く緊張してますね」
「そうね。大丈夫かしら……」
「大丈夫だと思うよ。やればできる子だから☆」
うわっ、見たことあるカラフルな人達がいるのだよ!?みんな同じ学校!?
と、とりあえず深呼吸して落ち着くのだよ……。
「暖かな春の訪れと共に、私たちは誠凛高校の入学式を迎えることが出来ました。この学校に(ry」
やばい、緊張しすぎて何を言ったか覚えてないのだよ!
「お疲れ様、景花」
「緊張しすぎて何を言ったか覚えてないのだよ……」
「ちゃんと言えてましたよ」
「緊張してるの丸分かりだったけどねw」
「はぁー、もう疲れたのだよ……」