不可思議な世界

□序章
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それは物心が付いたときには出来ていた。
初めは触れたスプーンが折れて千切れた。
幼いからこそ不思議に思うことはなくて、ただ親は不思議そうに何本も折れるスプーンやフォークを見つめていた。

有る程度に歳を重ねたらこの現象はおかしいのだと気付いく。
壊れる物や、突然育つ植物に次第に親は恐怖を覚えた。
しかし、それを私がしていると気付かない両親は懸命に私を守ろとした。
そんな両親を見つめる私はこの力のコントロールの仕方を知らない。

ただ増える異常現象に値を上げたのは、私の方。

どうやらこの力は著しく体力を消耗するらしい。
眠る時間が増えてる間は穏やかな時を過ごす。



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