不可思議な世界
□悪霊がいっぱい@
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無事高校に入学から数日。
持ち上がりだから見栄えの無い周囲の中をいつものヘッドホンをつけて歩く。
腰まで伸びた猫っ毛な髪をふたつに三つ編みに縛り広がりを押さえながら風でこっそり揺れるスカートを手で抑えた。
周りの下着が見えそうなはしたないスカート丈を白い目でみながら教室に向かった。
そんな私をみんなは遠巻きにみる。
やはり、私は周りに馴染めなく周囲に溶け込む事は出来なかった。
「…まぁ、怪我させるよりいいか…」
つぶやいた声はただ風に乗って消えていった。
ぎゅうぎゅうに縛った黒髪に、つり目がちな猫目
無心になるように素っ気ない私は、奇異な目で見られていた。
しかし、仲良くなんて望んでない。
だって、怪我してしまうもの
でも、私だって…