小説置き場

□君と俺のヒメゴト
1ページ/3ページ


「せんせ」

「どうした愛玖」

「ちょっと休ませて」

「ったく...お前は...」


俺が授業サボって保健室に来るのはいつものことだった。

理由は簡単、サボりたいのもあるけど...紫雲先生がいるから


髪がぼさぼさのウルフカットで、少しだらしない襟元から見える首元は俺でさえ惹かれる。

眼鏡の奥から見える鋭い目つきと綺麗な目、隈があるのが残念だけれど。

男だとわかるゴツゴツした手のわりには肌がすべすべで気持ちよかった。


そう、あの夜、俺たちがヒメゴトを犯した夜。

すらっとしたからだに。

もう一度触れたい。


俺の中で光る欲求に、俺は素直だった。


「せんせ」

「なんだ。」


俺がほかの男や女だったら堕ちるような甘い声をだしても先生は見向きもしてくれない。

ぶっきらぼうに言葉をかえされるだけ。


「ねえ、せんせい。覚えてる?」


わざと遠回しに、一番思い出しやすいカタチできけばバツが悪そうな顔してこちらを振り返る


「ねえ、しようよ。」


先生は固まってこっちを見てくる。

瞳にうつる俺が、小悪魔のような笑みを浮かべてる。


「一回だけって、いっただろ、」


動揺が浮かぶ、声色も、ソソる。


「じゃあこれでも?」


自分のスマホを取り出してとある画像をとりだす。

そこに写ってるのは...

「?!」

ガタッと音をたて立ち上がる先生。


「な、何故そんなも...っ」

「ひみつだよ。ばらしちゃつまんない。」

「...」

その瞬間、俺のスマホ目がけて先生の手が動くも、あえなく宙を掴み。俺に逆に掴まれる形となった。

「無理矢理はしたくないんだけどな..?」

「な、らやめっ..」

保健室の白いベッドへ倒れこむ音とともに、静けさが響いた。



-----------------------



次ページからR18です!おきをつけ!
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ