小説置き場
□ピエロかくれんぼ
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落ち着いてる。楽しんでる。
この状況を。
お金がほしい。私が勝てなくていい。だとすれば、
「確実にしーを勝たせる」
また携帯がなる。
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本文:
あなたの能力は
「物質を動かすことができる魔法」
です。
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「ねえしー。」
「どした、」
「私がピエロだったら、しーに殺されたいな。」
「...ピエロ、ね。」
女が大きな声で話してる内容に耳を傾けた。
「ピエロを探し出し私達が勝ち残るのが先決だと思いませんか!」
「確かにそうだな。」
「ピエロでてこい!ぶっ殺してやる!」
男五人、中年男、不良っぽいやつ、暗いやつ、怯えてる眼鏡、チャラ男。
女五人、紫雲、私、中心女、ケバい女、学生女。
とっかかってくる奴最低五人は殺せるかな?
頭に血が上ってるのか、それとも、...殺される恐怖で冷静になれてないか。
隣にいる紫雲でさえ、手が震えてるんだから。
「ピエロはどういう方法で自分をピエロだって知るんですか?」
学生女が閉じてた口を開いた。
もう、この方法でいいかな。
「携帯メールだよ。」
私が口角あげながら呟く。
全員がこちらを向いた。
「どうしてですか?」
学生女がこっちを見ながら明らかな疑いの目を向けてくる。
「だって、現代社会において皆がもってるものってスマホでしょ?あんたたちもってきてないの?」
「た、確かに...」
「そうだな..」
明らかな疑いの目が安堵に変わる。
「それじゃあ、メール皆にみせればいんじゃね!」
ケバ女が中年男とイチャイチャしながら提案するも即眼鏡が返した。
「で、でででも!メール消せるじゃないですか!」
アイツめんどくせ...
「そんなこというのはテメーがピエロだからか?あ?」
「ちっ、ちが...」
チャラ男が眼鏡をせめたてる。金目当てで頭廻ってないのかな。楽しめない...
「とりあえずメールを見せあいましょう。」
「そうだね」
近づき、それぞれ携帯やらスマホやらのメール画面を開き見せる。
そして...
全員の目がこちらに向いた。
「あ、あいく、..?」
「そうだよ、私だよ?」
隣で困惑の表情を浮かべる紫雲が名前を呼んだ。
私は笑いながら答えると、その瞬間
「あいつだ!殺せ!」
「百万はもらったぁ!」
とびかかってくる奴がいた。
ケバ女と...中年男。じゃあ証明がわりに...
瞬間。
広場の床が針上につきだし中年男とケバ女を突き刺した。
まぁ私がやったんだけど。
「..ハイ証明。どう?」
「うっ、うわあああっ」
「きゃああああああああああ」
学生女と眼鏡が後退しながら叫ぶ。不良っぽいやつと怪しいやつはあんまり動いてない。
他は驚愕の顔をしてる、もちろん紫雲も。
さあこれからどうしようかな。