小説置き場
□ピエロかくれんぼ
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『よーーうこそみなさんっ!レジスタント主催のゲーム大会へ!』
「「は?」」
広場の丁度中央部に現われたピエロにざわめく私達。
...ゲーム?
隣でおきたばかりの紫雲もきょとんとしてる。
『あ、あれ..?すいません、申し遅れましタ。優勝したら百万円のコロシアイゲーム、主催者のレジスタントと申しまス。』
今なんて...
「..コロシアイ?.....」
『大丈夫でス!怯えないでくださイっ!ここはゲーム世界なので殺しても現実では生きてますヨー!』
『今から皆さんにはピエロかくれんぼと言われるゲームをしていただきます。ルールは簡単、制限時間内にピエロを探し出し殺せば皆さんの勝ち、ピエロが皆さんを殺せばピエロの勝ちです。一人になるまで続けていただきます。一回の制限時間は四時間です。それから、ピエロには特別魔法が使えるようになります。
な に を つ か い こ ろ し て も か ま い ま せ ん。』
『それではみなさん!楽しんでってくださいネェ!!』
ピエロが消えると静まっていたまわりがざわめいた。
「な、なによ今のぉ!」
「わけがわからん」
ざっと見まわして男女十人ちょっと。
皆ざわめいている。
「...ろくなもんじゃなかった。」
紫雲がぼそりと呟いて私を睨む。
「ごめん。」
苦笑いで返した。
「お、おい!ピエロ!でてこいよ!」
中年男が顔を真っ赤にして叫ぶ。
「そうよ!はやくこんなゲーム終わらせましょう!?」
隣にいたケバい女が便乗して叫んでいる。
「一度落ち着け!」
さっき私に話しかけた女が大声を張り上げて歩き出し、さっきまでレジスタントとやらがいた場所までくる。
__ブーブー
私のポケットに入っていたスマホが音をたてる。女が何か言って周りを落ち着かせたようだけどあんまり聞いてない。
にしても、見たことないアドレ...
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from:korosigame@666.jp
件名:おめでとうございます!
本文:
おめでとうございます!
あなたが一番目のピエロに選ばれました。
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...は?え、は?
あ、ああ...そういう...
あれ?..なんで私、焦ってないのかな。