なっがい夢

□おかえリーダー
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拉致られてから5日目、ホルマジオとリゾットが帰ってきた。


『おかえりなさー……うわっ、何?!獣くさっ!』

「おいおいおい、帰ってきて早々そりゃねぇだろー」

「野戦だったのだ」


車の音を聞いて2人を迎えようと玄関で待ち構えていた名無しさんは思わず手で鼻を覆った。満身創痍、といっても怪我はしていないが、ホルマジオとリゾットは泥だらけだ。3日野っ原でターゲットが来るのをひたすら待っていたのだ。


『それにしても……早くシャワー入ってきてくださいよー、洗濯物も出しといてくださーい』

「お?な、なんだ?」

「ほう……」


なんだか、随分慣れたものだ。5日前までは食事が運ばれて来るのを待ってる以外は、窓の外を眺めてるだけだったのに。


『泥んこの靴下だけはお風呂場!自分で洗ってください!』


適応力があるにも程がある。名無しさんはおかえりの挨拶もほどほどに、いそいそとリビングへ戻っていった。


「俺は靴下は履いていないのだが……」

リゾットが独り言のようにボソッと言った。
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