twitterであげていたおはなし。2

□金田一少年の初デート奮闘記(後編)
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昨日に続いてよく晴れた空の下。
自動販売機の前では既に及川さんが待っていた。
にこやかに手を振ってくれている。
あの感じだと、何か収穫があったみたい。

「遅れてすみません」
「ううん、今来たところだから。じゃあ、早速報告しようか」

及川さんの話には驚きっぱなしだった。
昨日彼と国見くんが、及川さんのところにデートの相談に来たなんて。
お互い初めてのデートだってわかってはいたけど、
同じように相談していたなんて、なんかうれしいな。

及川さん曰く、場所がもし決められないなら、
金田一がその場で何とかするはずだから大丈夫、安心してとのこと。
あと、服装は何でもいいというざっくばらんな答えだったらしい。
強いて言えばスカート、ってヒントはくれたみたいだから土日に買いに行こうと思った。
そして最後に及川さんは、わたしに
「これは距離が近づく、とっておきの方法だよ」と耳打ちしてくれた。

…できるかな。

及川さんに何度も頭を下げて、お礼にと無理やりミルクティーを買って押し付けた。
いいのに、と言いながらもありがとねと微笑む及川さん。
たくさんの女の子を虜にしてきたのも、わかるような気がした。
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