novel
□乙女な薫んの大胆作戦
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「失礼しまーす。次撮影の堕威さん、薫さん、着替えお願いしまーす」
本日は雑誌の撮影
スタッフからの呼び掛けに立ち上がり俺はその場で着替えを始める
「んじゃ、俺、着替えてくるわ」
そう告げると薫くんは衣装を持って部屋から出て行った。
「やぁ〜っと終わったぁ」
薫くんと入れ違いで撮影を終えた京くんが戻ってきた。
「あれ?薫くんは?」
「着替えにいったよ」
何も驚く事はない いつもの光景
薫くんは絶対、皆の前では着替えないから
「前から不思議に思っとったんやけど…何で薫くんって皆の前で着替えせんのやろぅ?」
小首を傾げながら京くんが口を開く
「ん〜?恥ずかしんちゃう?よぉわからんけど」
俺は無難な答を返した
「でも、男同士なんだしさ…何が恥ずかしいんだろうね?」
……俺に聞かれてもなぁ…俺はいっつも平気で着替えてるからなぁ わからんわぁ