novel

□となり
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物心ついた頃から
恋をしていた
産まれた時からお隣の
年下の男の子
従兄弟の…薫に

昔は何時も一緒に遊んでいた
週末には 薫の家に泊まりに行っていた
だけど…ある時期に起きた出来事を最後に
俺は薫から離れる決心をした…
薫から…距離を置いた
俺が中学生 薫はまだ小学生だった

月日は流れ
俺は高校生 薫は中学生になっていた

二階の俺の部屋の窓からは 隣の薫の部屋が見える

朝、窓を開けると薫の姿
「堕威兄ちゃん!!おはよう♪」
「おはよう♪薫♪」
距離を置いた今
許されるのは 窓越しの
会話だけ
それが 俺にとっての
唯一の楽しみ
些細な幸せだった
薫の姿を見つめる事の出来るその一時が
愛しい薫に会える…
その一時が
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