novel

□シンデレラは普通の男の子
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俺の名前は薫
3兄弟の末っ子で、高校3年生の普通の男子だ…
ただ…普通じゃないのは

「ちょっ!!やっだぁ〜!!薫ちゃん!!ランジェリーはちゃんとネットに入れてくれなきゃ!!」
「敏姉のブラだけは別のネットやで!!んもぉ…薫ちゃんは何回言うたら解るのかしら!!」
「「ねェ〜」」
上2人が 揃いも揃って…
おネエである事…
「じゃかしいわっ!!薫ちゃん言うな!!」
「いやぁん!!こっわぁ〜い!!」
「ホンマにねぇ〜誰に似たんやろ…困った子ぉやわ」
「誰がお前等の物と一緒に洗濯なんするか!!自分等の物は自分等でせぇ!!」
「ダメよぉ〜薫ちゃん…何回も洗濯したら水道代かかっちゃうでしょ!!」
よぉ言うわ…
どうせ パパが払うんやろ
こいつは長男の敏弥(22)
魔性の女らしく 金持ちのパパがいっぱい居るらしい…
家賃やら全部払わせた上に パパ達としょっちゅうショッピングやらエステやら美容院に行っとる…
本命は作らない遊び人で家にもパパとは別の色んな男を連れ込んどる…
上下共に完全工事済みのサイボークや
「薫ちゃん…思春期の女の子みたいやなぁ♪」
誰が女や!!お前等と一緒にすな!!
こいつは次男の心夜(20)
男運がないらしく…いつもろくでなしやら悪い男と付き合ってる
過去には、ギャンブル好きで借金まみれの男に風俗で働かされそうになったり、チンピラ野郎にムリヤリそのてのAVに出演させられそうになったり
それでも懲りん 恋愛体質ですぐに男に惚れる…敏弥とは違って惚れた男一筋…男が居らんと生きて行けん「男依存症」なんやろ…
今は自分の勤め先、敏弥の店でバーテンやってる京さんと付き合ってる…
京さんは今迄の男共と違って、男らしくて優しいええ男や…
以前はどっかの店でホストをしてたらしいんやけど…たまたま来た敏弥の店で心夜に惚れ ホストを辞め敏弥に頼み込んでバーテンとして働き出したらしい
そんなええ男の京さんが実はヤクザの息子やったって知ったのはつい最近めっちゃ…ショックやったわ
まぁ…京さんは家継ぐ気ないみたいやから安心やけど…心夜はやっぱり心夜なんやな…
心夜は取り合えず玉だけ取って他はまだ工事してないらしい

「ぁ…薫ちゃん…私達のランジェリーと一緒だと…干す時に興奮しちゃうんじゃない♪」
「薫ちゃんお年頃やしな…しゃあないわ♪」
「男が身に付けとる下着で興奮なんするわけないやろ!!兄貴等、ええ加減にせえよ!!」
「男って…誰の事かしら?」
敏弥は…笑顔でキレるタイプ 狂気的な恐ろしさを感じるわ…
「兄貴って…誰の事なん?ええ加減にするんは薫ちゃんやろ…これ以上ガタガタ言うなら…昔付き合っとったろくでもない男の家に放り込むで…薫ちゃんべっぴんさんやからええ稼ぎになるって…さぞかし喜ぶやろうな…」
心夜は…いつも最悪な精神攻撃で、精神的に追い詰めてくるタイプ
ホンマに…怖いわ…
「…ちゃんと洗濯やっとくから…敏姉と心姉はゆっくりしときや…」
「あらぁ、悪いわね♪」
「薫ちゃんお願いな♪敏姉向こうで雑誌でも見よ♪新しいファッション雑誌買ってきたから♪」
「そうなのぉ♪良いのがあったらパパにお願いして買ってもらお♪」
「ええなぁ〜」
「いつも通り♪心ちゃんの分もお願いするから♪一緒にショッピング行きましょうねぇ♪」
「うん♪」
いつも通りって…お前等
2人…どんだけパパ達に集ってんねん!!
俺がうっかり欲しい物言うた時も次の日には それが部屋に置いてあるし…
はぁ…金持ちの感覚って理解出来へんわ…
こんな女擬きの男やなくて ええ女なん他にいっぱい居るやろうに…
それでも敏弥がええんやからな…ホンマに魔性の女や

こんな感じで破天荒な兄貴達と暮らしてる
兄貴達が兄貴達なら両親も破天荒で…
父親の海外赴任が決まった際、いつ帰ってこられるか解らんからって住んでたマンション売り払ってしもて…敏弥の家なら3人で住むのに充分広いからって事で俺と心夜は急遽敏弥の元で暮らすはめに…
3人一緒なら安心やってラブラブで海外へ飛び立った…
親が親なら 子も子なんやな…俺だけは絶対道を外さへんぞ!!
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